日本にクルド人がどれほどいるか、知らない。埼玉の川口あたりに多く住んでいて、近隣住民とのトラブルがあるというニュースを耳にしたことがある。最近は聞かないからトラブルはなくなったということか。外国からの移住について不法滞在だの就労だの法的な問題があることも承知しているが、私にとっては身近な問題ではない。コンビニや飲食店ではたくさんの外国人(多くはアジア人)が働いている、と感じる程度である。
「みんな、おしゃべり」を観てきた。クルド人グループとろう者グループのトラブルを描いた映画である。監督の河合健はCODA(親がろう者)だそうだ。
夏海にはろう(デフ)の父親と弟がいる。クルド人一家が近くに引っ越してきて、些細なことで父親とトラブルとなる。ことばが通じない。夏海は手話ができる。クルド人一家で唯一日本語ができるヒワ青年が間に入って通訳する。だが、通訳はうまくいかない。正直すぎる通訳だと火に油を注ぐこともあって、両者の溝を埋めることはできない。といった設定。あれこれあって、やがてわかりあえるようになるという着地は最初から想定できる。
市は多民族が良く暮らす街にしようと活動しているが、トンチンカンな対応しかできていない。夏海の弟の駿が通う学校も教育熱心な割には子供の気持ちをつかめていない。で、駿クンは授業についていけないでいる。マイノリティーに対する配慮が足りない。これが現実なんだろう。と、あれこれ考えてみるのだが、どうしたらよいのかわからない。飲食店で働くミャンマーやベトナムからの留学生や研修生にはより優しく接するようにしている。
この映画字幕が多い。多いのは親切のようにみえるが、目が悪い私にとっては迷惑というか、煩わしい部分もある。第一、字幕が小さくて、読みづらい。これならUDキャストを借りればよかったと思うほど。私は視力マイノリティーになりつつある。
ちょいと付け加えると、クルド人といっても出身国はさまざま、トルコ、シリア、イラン、イラクなど。言語も違う。映画の中でも、俺たちはクルド人であってトルコ人じゃない、というセリフが出てくる。そう、そういう理解も必要だよね。





















