「八起寄席」は新春顔合わせ。場所はグリーンホールではなく、南相模原市民館。こちらの方が収容人数は多い。4団体の幹事が高座にあがる。
最初に演者と演目を挙げておく。所属団体も。
古今亭文菊(落語協会) 高砂や
瀧川鯉橋(落語芸術協会) 二番煎じ
立川談修(落語立川流) 転失気
三遊亭兼好(圓楽一門会) 片棒
演目はおなじみの古典噺。 評判のよいトリネタも複数入っている。新年だから、各演者、力も入っている。
鯉橋の「二番煎じ」がよかった。火の用心と夜回りをする旦那衆が、寒いから番小屋で酒を飲み始める噺。ところが、夜回りの役人がやってきて、酒や鍋を隠すのにどたばたになる。冬に演じられる。落語にしては大人数が登場する。そのキャラをうまく際立させていた。情景が目に浮かぶ。うまいものである。
トリの兼好もよかった。「片棒」は難しい噺である。木遣りがあり、手古舞いのお囃子がある。歌って、口三味線で太鼓をうち、笛を吹いたりしなければならない。踊りもある。熟練を要する。かなりのテクニックがないと客席を沸かせることはできない。兼好はいつもの陽気さで見事に演じた。たいしたものだ。場内、笑いと拍手で溢れる。
文菊の張りのある声、談修の丁寧な語りもよかった。満足の落語会であった。
ついでのひとこと
談修の談志エピソードが面白かった。
師匠の談志が喉頭にメスをいれたとき、一週間は声を出すことが禁じられた。手持ちのホワイトボードでの筆談。「昨日もらった籠盛りのフルーツはどうした?」と談志がボードに書いた。弟子の談修は、そのボードに「家に届けとました」と書く。すると、談志はまっかになって怒った。ボードをとりあげて「お前は、喋れるだろう」とすかさず書いて見せた。ごもっとも。談修はあわててあやまったそうだ。
あはは、これにちかいことは、しばしばある。






















