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2011年12月 4日 (日)

新明解・・・・原発は必要悪か

本来は悪だが、社会にとって当面不可欠なものを必要悪という。いつごろからつかわれるようになったか、おそらく戦後ではないか。

自衛隊は必要悪だといったテレビのインタビューを記憶している。古い辞書には載っていない。これが英語の辞書には載っている。Necessary evil。これを直訳したもので、和英辞典にはけっこう以前から載っていた。

新明解に登場するのは第三版(1981年)から。

「それ自体は悪と見なされるが、その・社会(組織・当事者)の存続のためには必要な手段として行なわれるもの。例、死刑、警官による凶悪犯の射殺、漁民によるイルカの大量撲殺、商社にとっての賄賂、自治体の財源としてのギャンブル公営など」

えっ、そんなことが載っているのと驚かれるかもしれない。うそではない。

公序良俗から考えて、必要悪とはいえ「賄賂」はまずかろう。

魚網を破り、魚を大量に食べるイルカは漁民とっては敵だ。魚好きの山田主幹はイルカ撲殺を是とする。当時、イルカの撲殺で真っ赤に染まる海のシーンをニュース番組で見た。「コーブ」とかかいう記録映画が話題になるずっと以前のことだ。

第四版(1989年)になると、「死刑、警察官による極悪犯人の射殺、会社にとっての総会屋・リベート、自治体財源としてのギャンブル公営など。」

商社の賄賂とイルカの大量撲殺が消えた。たぶん例が悪いと抗議がたくさん来たので改めたものと思われる。

そこで登場したのが総会屋。商法が改正され、総会屋が締めだされたのは1981年ごろ。それまでは総会シーズンになると、企業の総会対策窓口にそれらしき人物(黒服)に金を渡しお引取りいただくというシーンが見られたが、商法は改正されていたので、これはまずい。放心(小生)は、総会屋は犯罪行為であるから必要悪とするのはどうかとコラム記事を書いたことがある。

これが影響してかどうかはわからないが、第五版(1997年)では消えた。当然だけど。

「死刑、警官による極悪犯人の射殺、公営ギャンブルなど」とすっきりした。

山田主幹は極悪犯人には厳しい。そうかもしれないけれど、射殺するよりは捕らえて罪を償わせるのが本道である。「警官による極悪犯人への発砲による殺傷」程度にとどめておく手もある。

さて、第六版(2005年)ではどうなるか。山田主幹はこの世の人ではなくなった(1996年没)こともあり、例は第五版と同様である。第六版も、今回の第七版も同様。ツマラナイ。

必要悪の例の一つとして、福島原発事故もあるので、原子力発電なんて考えられないか。

「電力需要に応えるための原子力発電」、あるいは「電力不足を補うための当面の原子力発電」。

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