無料ブログはココログ

« スマホに切り替えて4か月 | トップページ | 来春、真打に。こしら・一之輔 »

2011年12月14日 (水)

新明解・・・・いたちごっこ

 今日は新明解ネタを。

 第七版で、「いたちごっこ」を引くと、江戸後期にはやった子供の遊びに基づくとして次のような語釈をあげている。

 利害などの対立する立場にあるものどうしの間で、一方が他方を抑えて優位に立とうとするが、相手に対抗措置をとられて失敗に終わるということを交互に繰り返し、果てしなく攻防が続くこと。また、その攻防。(以下用例、略)

 第六版も同様で、11行で説明している。これでいいのか、ちょっとやりすぎというか、ちがうんじゃないかという気もする。ひとつ解決しても、もうひとつ別の問題が生じ、それが繰り返されること、としていくつかの例をあげれば十分で、優位とか対抗措置とか攻防とかのことばは不要のように思う。

 で、第五版にさかのぼると、4つの意味が載せてある。23行に及ぶ。23行もかけて説明すべき重要語とも思われないけど、この執拗さはなんなのだろうか。全文引用するのは面倒なので、用例を一つだけ紹介しておく。「夏になると雑草とのいたちごっこが始まる」。これはきれいだ。

 さらにさかのぼって第四版を見てみる。語義は5つもある。語義のその差はよくわからない。実際に確かめていただきたい。行数はさらに増え、28行にわたる。そのなかから語釈をひとつ。当局が取締りを強化すれば相手はその裏をかいたり、さらに新たな抜け道をくふうしたりするというように、被取締りの者の行動を封ずる当局の試みがなんら根本的な解決にはなっていないために、現状の好ましくない対立が止めど無く繰り返されること

 こうなりゃ第三版もチェックする必要がある。必要というほどのことはないけど、気にはなる。これがたったの4行なのだ。つめれば3行になる。第二版、初版は、第三版と同一の語釈である。第三版に「いたちごっこに終わる」という用例が加えられているだけ。

 つまり、第4版の改訂にあたって、なにをとちくるったのか知らないけれど、すごく張り切ったことは間違いない。どうだすごいだろうといわんばかりの語義分析と用例採取である。

 はっきり言って、第四版の28行を読んだときは、めまいがしそうだった。語義を5つに分類する理由がさっぱりわからなかった。そんなに熱心にやらなくても、もうすこし肩から力を抜いてもらってもよいと思うが、逆にいえば、だからこそ熱心な読者を引き付けることができるともいえる。と、まあ、好意的に解釈してオリマス。

« スマホに切り替えて4か月 | トップページ | 来春、真打に。こしら・一之輔 »

言葉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新明解・・・・いたちごっこ:

« スマホに切り替えて4か月 | トップページ | 来春、真打に。こしら・一之輔 »