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2012年1月16日 (月)

 ハングリー精神に欠ける

 私は軟弱で、ハングリー精神に欠けると、自分自身でも思っているし、周りからもそう思われてきた。

ハングリー精神が要求されるスポーツにボクシングがあるが、あの正反対にいる。減量に苦しみ、特訓に耐え、さらに痛い思いをするなんてのは、まっぴらごめんである。

スポ根(スポーツ根性)もハングリー精神の一種である。代表的なマンガは「巨人の星」であるが、あれは好きではなかった。スポーツマンガなら「のたり松太郎」が一番だと考えている。あのキャラはいい。ハングリー精神がないところが魅力的なのである。

同じ相撲部屋の同僚・田中もよかった。まじめでおとなしいが酒が入ると豹変し、大暴れをする。性格はわからないが、容貌は現在の豪栄道に似ている。

 新明解国語辞典で「ハングリー精神」を引いてみる。

現在置かれている苦しい境遇から何としても抜け出そうとして(かつて味わった苦しい境遇を常に思い出し)、死に物狂いでがんばらなければならないのだ、という気持をいだき続けること。

第五版以降、同じ語釈である。

第四版はこうなっている。(念のため第三版を見てみたが、ハングリーの項目はない)

成長期において経験した家庭の貧しさ・寂しさや逆境の苦しさを、成功した後年にも忘れること無く、他への思いやりと常に自己を高める気持とに転じつつ持ち続ける生活態度。

 「他への思いやりと自己を高める気持」がハングリー精神になくなったということではなく、もともとそれは別物であるからそれをカットしたのだろう。

 第5版以降の語釈が妥当であろう。他への思いやりはあってもらいたいが、ハングリー精神があるほど、他への思いやりは減じるのが一般的ではないだろうか。いや、別物なのだから、そうはいえない。けど、なんとなくそう思う。

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