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2012年1月29日 (日)

 友引に葬式をしてはいけないか

 六曜(仏滅、大安、友引など)」、日本人の生活の中に定着している。しかし、古くからあったわけではない。中国から伝わったが、ひろく使われるようになったのは江戸末期から。戦後になって爆発的に使われるようになった。日よりを観るのに手軽だったからと思われる。一説に、ばくちの世界で吉凶を占うことでもてはやされるようになったというのがある。真偽は不明。

 六曜の順はこうである。

先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順。スタートは旧暦の正月になる。先勝からの順になる。翌2月の朔日(ついたち)は友引から始まる。この順で6月までいき、七月の朔日は先勝となる。つまり、一月・七月の朔日は先勝、二月・八月の朔日は友引、三月・九月の朔日は先負、四月・十月の朔日は仏滅、五月・十一月の朔日は大安、六月・十二月の朔日は赤口となる。閏月も同様である。

カレンダーを見ていると、順番になっているような、そうでもないように思われるが、旧暦のカレンダーを見てみれば以上のような順になっていることがわかる。

 手帳に六曜を記載しないものも多い。それでいいと思うけど、旧暦は入れてもらいたい。あれで月の満ち欠けがわかる。

 さて、結婚式や棟上げは大安、友引には葬儀を避けることとされている。葬儀場、火葬場なども休日になっているところが多い。と思っていたら、九州ではそうでもないらしい。福岡で不幸があり、電話で、通夜・告別式の連絡があった。あとで調べてみると、告別式の日取りが仏滅になっている。仏滅だからこの日ではないと思っていたので、間違いではないかと確かめてみたら、間違いではないとのことであった。

福岡の火葬場で職員に、友引でも火葬はあるのかと訊ねると、数年前に条例が改正され、火葬場は年中無休となったとのことだ。ふーん、そうか。

 友引の日に葬儀場や火葬場が休みなら、火葬場にしてみれば都合がいいかもしれないが、利用者側にすれば葬儀が繰り延べされるので面倒でもある。年中無休の方がいい。

 六曜などというのは迷信だから、どうっていうこともないが、信じる人は信じる。これを打ち破るのは手間がかかるが、結婚式などかならずしも大安にやるとは限らなくなっている。首都圏でも葬儀も友引にやっても平気という時代がくるのかもしれない。

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