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2012年3月10日 (土)

古今亭寿輔の持ち味・・・おとぼけワールド

古今亭寿輔の独演会に行ってきた。

寿輔 知らない? まあ、そうだろうな。テレビには出ないから。

本格派ではない。おとぼけ系であるが、けっこう毒舌の噺家である。

そでから高座に向かう。そのとき客席からホーという驚きの声が上がる。ラメのデザインが入ったチンドン屋か、あるいは熱帯魚のような派手な高座衣装。今回は黄色だった。鼻の下にはちょびひげ。客席のあちこちでクスクス笑い。

で、寿輔師匠、「まだ噺に入ってないのになぜ笑うのよ。そこの三列目の奥さん」と、笑い続ける女性に問い掛ける。この客席いじりが寿輔のスタイル。寿輔師匠にいじられたいために通っている人もいる。さんざんいじり(つまり笑いをとって)、ときに自虐ネタをまじえるのが寿輔流のマクラである。

今回は、落語家と噺家の違いを説明して、腕時計を見る。「今日は、時間がたっぷりあるので」とさらにマクラを続ける。「腕時計を見ながら噺をするのは僕ぐらいでしょうね」。会場はさらに爆笑となる。長めのマクラのあと、噺にはいる。「親子酒」。酒を飲むとき、クイクイとそれらしい音を立てる。これがおもしろい。

中入り(休憩)後の一声、「後ろの半分ぐらいのお客さんは帰られるのかと心配したんですが、いらっしゃいますね」とやる。そりゃ、帰りませんよ。

ふだんは古典噺を二席続けることはしないのだけど、と断りを入れる。二席目は「死神」。

オーソドックスだが、今風の話題やアドリブをはさむ。この噺には呪文を言うシーンがあって、噺家によって少しずつ異なる。寿輔バージョンは、アジャラカモロッコアルジェリア・・・・。

「死神」のオチは命になぞらえたローソクの火をどう消すかである。小三治風だった。小三治風ってのは・・・、以前書いたことがあるので、それを読んでもらいたい。

風貌は、植田まさしのマンガ、『ふりてんクン』に登場するような人物と思っていただくとわかりやすいか。噺の中身も、植田まさしのマンガを連想させる。おとぼけ、脱力系である。

ついでのひとこと

ニコニコ動画をチェックしたら寿輔師匠の噺二席がエントリーされていた。ひとつは「ぜんざい公社」。もうひとつはマクラだけの「名人への道」。いくらことばを重ねても、音声やライブ映像にはかなわない。寿輔おとぼけワールドをニコニコ動画で観ていただきたい。

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