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2012年3月 8日 (木)

動物園は、動物を飼い殺しにする人間中心の施設か

新明解国語辞典(第七版)で「動物園」は次のようになっている。

捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し、動く標本として一般に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

必ずしも捕らえてきた動物ばかりではないし、規則的な給餌、動く標本、啓蒙を兼ねた、といった表現には違和を感じるが、まあ、こんなものかとも思う。

これが第六判だと、ほとんど同じだが、「一般に見せる」の部分が「都人士に見せる」とある。都人士ねえ。聞かないことばである。で、都人士を引くと、「(生活の便利さを享受する一方、自然に接する機会に恵まれない)都市居住者」とある。

 都人士などとことさら使う必要もない。自然たっぷりの田舎に住む人にとっても動物園は楽しい施設である。

 さらに遡る。第五版は六判と同様。次は、第四版である。ゆっくりお読みいただきたい。

 生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余議無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

動物園に行き、ひどく不愉快な思いをしたのであろうか、山田主幹は手厳しい。飼い殺し、そういう部分もあり、人間中心と言えばそのとおりだが、ここのほうが餌の心配はないから長生きできると思っている動物もいるはずだ。獣医もいるし、医療施設も整っている。

 というような批判があったのだろう。この語釈は、第四版だけでおわった。

 第三版は「鳥獣・魚類などを(自然に近い状態で)飼い、観覧者に見せる公園風の施設。」と、しごくまともである。これを第四版のように変える必要があったのかと首をかしげる。ちなみに第二版、初版も同様の語釈である。

第四版を編纂する途中で、急に動物愛護に目覚めるような出来事があったのかもしれない。

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