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2012年4月29日 (日)

「アーティスト」の字幕について ひとこと

 遅ればせながら「アーティスト」を観てきた。

 モノクロ、サイレントという古風な映画で、ふつうならミニシアターでひっそり上映されるのだが、アカデミー賞を受賞したのでロードショーとなった。

 ストーリーも古臭い。サイレント映画のスターだったジョージはトーキーとともに次第に落ちぶれていく。一方で、ジョージが見出した新人女優のぺピーはスターダムに乗り人気女優となっていく。その二人の愛情物語である。

 サイレントといったが、まったく無声というわけではない。ほんのわずかだが声が聞こえるシーンがある。そして音楽。弁士はいないけれど、最初から最後まで音楽は流れる。いかにもサイレント映画らしい古風な(現代的でない)メロディーで、この音楽だからこそ、物語を盛りたてている。観客も音楽によって満ち足りた気分になる。

 さらに愉快なのは、ジョージが飼っている子犬。この犬の演技が見ものである。

 

 途中、ジョージが所有する美術品などの財産を売り払うオークションのシーンがある。ラストに向けての伏線となっているが、オークションの対象として三猿の置物がでてくる。見ざる言わざる聞かざるの三猿である。西欧でも三猿があるのかと、ちょっと興味を引かれた。

 ついでのひとこと

 サイレントだから字幕がでる。英語と日本語の二段書きの字幕である。欲張って、英語を読み、日本語を読もうとすると、これが消えてしまう。字幕が映し出される時間がひどく短い。トロトロ英語を読んでいるとたちまち消えてしまう。日本語を読むと英語の字幕が読めない。それに神経を使い過ぎると映像に集中できなくなってしまう。二兎を追うものである。

もう少し長く字幕を映しだせないものか。

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