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2012年4月11日 (水)

立川談笑の「牡丹灯籠」

 「月刊談笑 4月号」は「牡丹灯籠」。昨年、博品館でネタ下ろしをした演目であるが、わたしは観ていない。今回はその再演と言うことで北沢タウンホールに足を運んだ。

 舞台には、プロジェクターが置いてあった。ふーん、牡丹灯籠の筋書き、相関図でも説明するのかと思いきや、プログラムにない立川吉笑が背広姿で出てきて、二つ目についての解説、心構えなどをパワーポイントで説明した。談笑用ではなかった。吉笑(この4月で二つ目になった)は破天荒でいいが、ちょっと説明が長い。ダレる。10分ほどなら面白かったのに。こっちとら、談笑の噺を聴きにきたんだから、ネ。

 牡丹灯籠は長い噺で、通しで演じられることはほとんどない。幽霊(お露)がカランコロンと下駄を鳴らしてやってくる場面のある「お札はがし」しか聴いたことがない。そこばかり何度も聴いている。ここ数年では、志の輔や喬太郎が通しで演っているが、観てはいない。いずれも好評だったようだ。

 談笑はどう料理するのか。談笑だからオーソドックスに演じることはないだろう。どのように改作しているか。そこが聴きどころ。

 前半(上)は「お札はがし」の部分。とはいえ内容はずいぶん変えられている。萩原新三郎は萩野屋の若旦那。お札をはがす伴蔵夫婦は登場しない。お札をはがされた離れの部屋で萩野屋の連中が殺される。番頭の源蔵と新三郎は不在だったので生き延びるという設定。ここまでが中入り前の前半である。原作では、新三郎はあの世に行くのだが、談笑版では死なない設定。

中入り後の(下)は一挙に二十年後に飛ぶ。新三郎はせがれに身代を譲って隠居する。ゆすりの手紙が来るが、番頭の源蔵からのものとピンとくる。繁蔵はのがれ、流山で荒物屋を営んでいることを探り出す。丁稚の貞吉とともに流山に行き、悪行を白状させる。で、重要人物である山本志丈がここで登場するのだが、信三郎と双子の兄弟であることが明らかになって、さらに・・・・というところで結末となる。

 記憶違いもあろうが、ざっとこんなストーリー。本来の「牡丹灯籠」とはずいぶん違ったストーリーになっている。改作というより新作。登場人物の名前だけを残したともいえる。

さすがと思うのは、怨念とか復讐の連鎖を断ち切ろうとする信三郎の気持ちを明確に打ち出しているところである。それが談笑版のテーマとなっている。それはいいのだが、十分こなれた噺になっているかと言うと、ちょっと首を傾げる。

 やはり、爆笑系の噺のほうがいいな、談笑は。

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