福祉を踏みにじっておりました。
年収五千万円もありながら母親が生活保護を受けていたことで、次長課長の河本準一がお詫びの会見をした。数日前のことである。
お笑いタレントらしくギャグのひとつやふたつ飛ばすと思っていたが、そんなこともなくつまらない会見だった。ここはひとつ乾坤一擲(野田総理が小沢さんに会うにあたっての心境を述べた四文字熟語のひとつ)、大見得の会見にしてもらいたかった。
たとえば容疑者が連行される際のフード付き合羽を着てくるとか。あの合羽は顔が見えないようにするためのものだろうが、奇っ怪である。中途半端でもある。顔を見せたくないなら目だし帽のほうがいいと思うが、それはともかく、そのくらいの演出があってもよい。
会見の最後では、「橋下市長、申し訳ありませんでした。入れ墨を隠していました」といって靴下を脱ぎ、足の裏を見せる。そこには福祉と彫られていた。「福祉を踏みにじっておりました」と謝る。お詫びなら、こういうのはどうだろうか。
なに、不謹慎と言われようが、お笑いタレントの了見を示してほしかったということだ。
ついでのひとこと
野田総理が小沢さんに会うにあたって、「乾坤一擲」のほかに「一期一会」と語っている。よほど四文字熟語が好きとみえるが、肩に力が入りすぎてはいないか。これに応えて、小沢さんは「会者定離」と言うつもりかもしれない。
決裂なら、野田総理は「党議拘束」とか「衆院解散」ということばを用意しているのかもいれない。
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