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2012年6月17日 (日)

ミッドナイト・イン・パリ  アレンの夢想

 渋谷に出たついでに、「ミッドナイト・イン・パリ」を観た。

 ウディ・アレン監督。ウディ・アレンものは当たり外れがあるが、この映画の前評判はいい。

 ハリウッドの脚本家ギルは小説家への転向をもくろんでいる。婚約者のイネズとともにパリに行く。イネズの両親もなぜか一緒に。パリをたっぷり楽しむが、ある夜、酔っ払ってひとりで散歩していると、古いプジョーのドアが開き、一緒に遊びに行かないかと誘われる。

行った先で、フィッツジェラルド夫妻に会う。あの『グレート・ギャツビー』などで知られる大作家である。ギルは驚くが、さらにヘミングウェイもいることで感動はさらに高まる。コール・ポーターの音楽も流れる。1920年代にタイムスリップしたようだ。ということで夜な夜な1920年代のパリを楽しみ、ダリ、ルイス・ブニュエル、モジリアニなどという夢のような芸術家と出会いお喋りをする。そして著名な批評家には自身の小説を評してもらう。

 有名人が登場すれば、客席からウフフという笑いが聞こえてくる。しゃべる中身は辛らつであったり、哲学的であったり、滑稽であったり、自虐的あったりする。自己分析を含めて、それもウッディ・アレン・ワールドである。

 第一次大戦が終わり、ナチスドイツが台頭するのはまだ先である。パリは平穏。魅力的な芸術の花が開いた。ムーラン・ルージュ、マキシムなどの社交界なども散りばめ、そんな抒情的なパリを映し出す。

 
誰もが、現在には不満をもつ。ベル・エポック(良き時代)に憧れを抱く。しかしベル・エポックの人達はさらに昔(たとえば1890年代)がベル・エポックだと思っている。だから、過去に執着するのではなく、過去は過去として少しばかりのノスタルジックな気分に浸りながら、今を楽しもうよ。

ウディ・アレンは、そんな風にパリを楽しんでいるんだろうな、と思わせる映画である。

ついでのひとこと

 あとで知ったのだが、美術館のガイド役で清楚な女性が登場する。サルコジ前大統領の夫人だそうだ。ふーん。そうだったのか。この映画を観る人、そのあたりも注目して観るように。

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