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2012年6月20日 (水)

きょうは旧暦だと5月1日。ゴールデンウィーク??

きょう6月20日は新月、旧暦の5月1日である。新暦とは50日ものズレがある。

今年は旧暦だと3月が閏月(3月が二度ある)だったので、ズレが多くなった。毎年ずれると季節感がおかしくなる。いつ種を播くべきか迷うことになる。旧暦の日付を見てわかるのは月の満ち欠けぐらいで、農業には不向き。逆に漁業や航海関係者は旧暦のほうがいいのかもしれない。

旧暦(太陰太陽暦)を廃し、新暦に切り替わったのは明治5年である。あわただしく切り替えた事情は有名なので、ご存じの方も多いと思う。簡単に説明しておく。

明治5年12月2日を大晦日とし、翌3日を明治6年元旦にし、西洋暦とするという太政官令をだしたのは、それより40日ほど前のことであった。性急というより無茶な変更で、世間は大あわてとなった。政府は喧伝につとめ、反対意見を封じた。今の国会がもたもた立ち往生となっているのとは大違いである。

表向きは西洋の暦を使わないと貿易決済など不便だからという理由であったが、ほんとうは金銭的理由である。よく明治6年は閏月がある年だった。このままでは来年は13ヶ月分の賃金を払わなければならない。当時、役人や雇われ外国人は月給制に切り変わっていた。新暦(太陽暦)に改めれば、1月分セーブできる。ついでに今年の12月分も払わなくてもよい。明治政府の財政は逼迫していた。新暦切替えは一石二鳥の案としてバタバタと採用されたのである。福沢諭吉などは旧暦にこだわる人間はバカだといわんばかりに喧伝のリーダー役を果たした。

なぜ旧暦に閏月があるのか。月が地球を回る周期は29.5日で、これを12ヶ月で一年とすると354日となり、本当の一年である365日より11日あるいは12日短くなる、このままだとずれが多くなるので、3年に一度ぐらい(より正確には100年に38回ぐらい)、どこかの月を二度繰り返すことで調整しようとするのが旧暦(太陰太陽暦)である。月の満ち欠けでだけでなく、地球の公転の一年の概念もそこに盛り込むという発想である。ま、それはそれで合理的といえる。

 ただし、大の月(30日)、小の月(29日)をどこにするのか、閏月をどの年のどの月にするかは江戸時代なら天文方があり、そこでルールに則って決めていた(閏月の決め方は面白いがここでは省く)。したがって暦が大切になり、さまざまな暦が作られ、流布していた。冒頭で記したが、旧歴は農業には不向きなので、二十四節気(これは太陽暦の発想)やその他の情報を入れて使えるカレンダーとしていた。

 旧歴を廃し、新暦に切り替えるにあたっての混乱を浅田次郎は短編小説にしている。新潮文庫の『五郎治殿御始末』の中の「西を向く侍」。西暦の大の月、小の月は不規則で腹にはまらぬという見解は十分理解できる。旧暦ならひと月は29日と30日しかない。いつが大の月か小の月か憶えておけば、それで済ませることができる。

しかし新暦の小の月は、2、4、6、9、11で、2月は28日しかない。しかも4年に一度は29日になる。面倒じゃないか、ということだ。たしかに面倒である。たとえば7月と8月を小の月にして、2月を30日にして、うるう年はどちらかの月を31日にすればよいと思うのだが、そうもならないものらしい。

小の月を、ニシムクサムライ(西向く侍)と小学校のころ憶えた。いま、若い人でニシムクサムライを知らない人がけっこういる。学校では教えないのだろうか。

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