メディア・クレンジング ギリシャに行ってみたい。
本屋で『小沢一郎と田中角栄』なる新書が並んでいた。
読む気はサラサラないけれど、謎掛けがひとつ浮かんだ。
小沢一郎とかけて田中角栄と解く。そのこころは、どちらも隠し子がいます。
洒落になっていない。はい、山田くん、ざぶとん一枚、取っちゃって。
アッシは女性関係には鷹揚である。二股交際だの不倫だの、隠し子だの言っても、それほど目くじらを立てて糾弾するなんてことはしない。
が、先週の「週刊文春」(6月21日号)のスクープ記事には驚いた、といよりあきれ返った。
小沢夫人が支援者に宛てた手紙を公開している。小沢一郎への離縁状ともとれる内容で、原発事故では国会議員としての資質を問われるような行動をしたと書かれている。過剰に放射能におびえ、被災地に行かなかったとか、東京の水道水が汚染されたとの情報を知って急いで東京から逃げ出した(行方をくらますことはよくある)とか、千葉から送られた魚や野菜を汚染されているかもしれないと棄てたとか・・・・。笑っちゃうのは、岩手に行こうと誘われても党員資格停止処分を理由に断っていたことだ。党員資格停止って動いちゃいけないのか。
本ブログは、政治家や政治問題は扱うつもりはないので、これ以上、小沢さんについては書かない。言いたいのは、この記事の後追いがまったくといっていいほどないことである。政治家の資質を問われるような大問題なのに、新聞やテレビは採りあげない。無視である。なにごともなかったごとく記事にはなっていない。えっ、なんで? 小沢さん側も無視。事実無根なら訴えるべきなのに。
ワイドショーの格好の材料なのに採りあげない。オウム真理教の高橋逮捕ばかりが馬に食わせるほど過剰に流れている。食傷する。ほかに採り上げるべきニュースはあると思うのに。
芸能界ではバーニングプロダクションとかジャニーズ事務所のスキャンダルはマスコミに採りあげられることは少ないと聞く。硬軟織り交ぜて記事掲載を止めるよう圧力をかけてくる。それを嫌って、はなから採りあげない。採りあげても後追い記事は書かない。面倒なので自主規制する。で、みずからタブーとしてしまう。
メディア・クレンジングなることばがある。メディアによる情報浄化。マネー・ロンダリングのようなものと考えていただいてよい。
マスコミは、真実を正しく報道するわけではない。一部にスポットを当て大きく採りあげる一方で、別の一部を無視して採りあげない。意図的にそうする場合もあるし、無意識的にしてしまうこともある。
書き出すと切りがないのでここらで留め置く。情報は歪んで伝わってくるという事実を頭に入れておくべきだろうが、言うほど簡単ではない。
で、裏情報を採るとか(どこから採るかという難題はあるが)、反論に耳を傾けるとか(ゲリラ的なジャーナリストの記事を読むなど)、あるいは実際に現場に行ってみて確かめてみることが必要になる。
だから、いま、ギリシャに行ってみたい。
« きょうは旧暦だと5月1日。ゴールデンウィーク?? | トップページ | スノウ・ホワイト ハイホーなどと歌っていられない »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント
« きょうは旧暦だと5月1日。ゴールデンウィーク?? | トップページ | スノウ・ホワイト ハイホーなどと歌っていられない »
民自公は、消費税増税、原発再稼動を機に、霞ヶ関待望の野合(大連立)をし、立て続けに国会審議もろくろくせず、危ない法案(原子力基本法、著作権法)を通しています。国民など眼中にない彼らにとって、唯一目の上のたんこぶなのが小沢さんです。今回のイエロー週刊誌文春のネガティブキャンペーンは、野田執行部が背後で動いているのがみえみえで、取り上げる値打ちもないと思いますが、いかがでしょう。
投稿: けやき | 2012年6月23日 (土) 09時37分