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2012年6月15日 (金)

セシール・カットがお似合いですよ

クールビズ、おおいにけっこうである。上着を脱ぎ、ノーネクタイ。冷房温度の設定を高めにする。アッシ(私)は、冷え症だから、高めの方が好都合である。

ヘアスタイルも短髪のほうがいい。短ければシャンプー時間も短縮できるし、ドライヤーもいらない。ロングヘアは今の時代には似つかわしくない。

長髪は男女ともずいぶん少なくなった。バブル時代、長い髪の女性が多かったのを記憶している。ワンレングスロングヘアである。ロングヘアの女性は今もいるが、なんとなく、うっとおしい印象を受ける。時代はショートヘアである。

さらに短くする髪型もある。超短髪をベリーショートと呼ぶ。おもに女性のヘアスタイルに使うようだ。

これでもいいが、むかしからもっとよい表現がある。 セシール・カットである。

ジーン・セバーグが「悲しみよこんにちは」で演じた役名からこの名がついた。ジーン・セバーグはその後、ゴダール監督の「勝手にしやがれ」に出演した。あの短髪を思い浮かべる人も多いであろう。かっこよかった。半世紀も前のことだけど、いまでも素晴らしいと思う。

ベリーショートよりセシール・カットと呼ぶほうが洒落ている。いまなら誰の髪型に似ているか。にわかには思い浮かばない。ちょいと考えて最初に浮かんだのは中村メイコ。

八十近いおばあちゃんじゃないか、という意見もあろう。たしかに歳をとりすぎている。でも、ほかに浮かんでこない。

 

男性の髪型というと、スポーツ刈、GIカットがあるが、GIカットなる表現は耳にしなくなった。

昔の短髪なら慎太郎刈りもそうだ。今の東京都知事若かりし頃の髪型である。

復興刈りというのをご存じか。大正の中ほど、関東大震災のあと流行った。麻布の理髪店が考えた。片側を剃り上げ、髪を反対側に流す。いまも似たような髪型のタレントや歌手がいる。あれは百年近く前の髪型である。

東日本大震災後の今も似たような復興刈りがでてきているそうだ。この場合、片側だけでなく、両側を剃り上げてもよい。ベリーショートであるが、いきすぎて、てっぺんだけを残すと、モヒカン刈りになってしまう。

ついでのひとこと

アッシの頭はてっぺんが透けかけている。地肌がうっすらと。このままいくと、てっぺんから禿げていく。毛はえ薬をつけてもだめだろうな。ジタバタしてもしょうがない。

あきらめは天辺の禿げのみならずや 屋台の隅で飲んでいる

山崎方代の短歌である。てっぺんが薄くなれば、モヒカン刈りはムリである。

アメリカインディアンのモヒカン族の禿げ男は、どんな髪型をしていたのだろうか。

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