セシール・カットがお似合いですよ
クールビズ、おおいにけっこうである。上着を脱ぎ、ノーネクタイ。冷房温度の設定を高めにする。アッシ(私)は、冷え症だから、高めの方が好都合である。
ヘアスタイルも短髪のほうがいい。短ければシャンプー時間も短縮できるし、ドライヤーもいらない。ロングヘアは今の時代には似つかわしくない。
長髪は男女ともずいぶん少なくなった。バブル時代、長い髪の女性が多かったのを記憶している。ワンレングスロングヘアである。ロングヘアの女性は今もいるが、なんとなく、うっとおしい印象を受ける。時代はショートヘアである。
さらに短くする髪型もある。超短髪をベリーショートと呼ぶ。おもに女性のヘアスタイルに使うようだ。
これでもいいが、むかしからもっとよい表現がある。 セシール・カットである。
ジーン・セバーグが「悲しみよこんにちは」で演じた役名からこの名がついた。ジーン・セバーグはその後、ゴダール監督の「勝手にしやがれ」に出演した。あの短髪を思い浮かべる人も多いであろう。かっこよかった。半世紀も前のことだけど、いまでも素晴らしいと思う。
ベリーショートよりセシール・カットと呼ぶほうが洒落ている。いまなら誰の髪型に似ているか。にわかには思い浮かばない。ちょいと考えて最初に浮かんだのは中村メイコ。
八十近いおばあちゃんじゃないか、という意見もあろう。たしかに歳をとりすぎている。でも、ほかに浮かんでこない。
男性の髪型というと、スポーツ刈、GIカットがあるが、GIカットなる表現は耳にしなくなった。
昔の短髪なら慎太郎刈りもそうだ。今の東京都知事若かりし頃の髪型である。
復興刈りというのをご存じか。大正の中ほど、関東大震災のあと流行った。麻布の理髪店が考えた。片側を剃り上げ、髪を反対側に流す。いまも似たような髪型のタレントや歌手がいる。あれは百年近く前の髪型である。
東日本大震災後の今も似たような復興刈りがでてきているそうだ。この場合、片側だけでなく、両側を剃り上げてもよい。ベリーショートであるが、いきすぎて、てっぺんだけを残すと、モヒカン刈りになってしまう。
ついでのひとこと
アッシの頭はてっぺんが透けかけている。地肌がうっすらと。このままいくと、てっぺんから禿げていく。毛はえ薬をつけてもだめだろうな。ジタバタしてもしょうがない。
あきらめは天辺の禿げのみならずや 屋台の隅で飲んでいる
山崎方代の短歌である。てっぺんが薄くなれば、モヒカン刈りはムリである。
アメリカインディアンのモヒカン族の禿げ男は、どんな髪型をしていたのだろうか。
« ふたたび『パンセ』・・・賭けの必勝法 | トップページ | ミッドナイト・イン・パリ アレンの夢想 »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント