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2012年7月10日 (火)

牧野ごときに言われてたまるか

 

おおい原発再稼働にあたって、取水口付近にクラゲが大量発生し、発電が遅れるかもしれないとの事態となった。結局は再稼働に問題はなかったとのことである。現場に常駐していた牧野経産副大臣が「クラゲごときで原発を止められてたまるか」と大見栄をきっていた。

失礼な! ごときとは、クラゲに失礼ではないか。クラゲをバカにしてはいけない。悪相面の牧野ごときに言われてたまるかとクラゲは思っているに違いない。

私は何を隠そう、大のクラゲ好きである。むかしワイキキビーチのはずれにある小さな水族館でクラゲを見たとき、震えるような感動を憶えた。たった一匹のクラゲが悠然と泳いでいた。宇宙遊泳をする天女のようであった。天女とはいささか表現が古臭いが、まさに天女を感じた。

それ以降、あちこちの水族館に出かけるようになった。旅行の行程に水族館めぐりを入れるようにもした。クラゲのDVDも買った。昨年秋には鶴岡の加茂水族館(クラゲの展示数では世界一)にも行った。つくづく、クラゲはすごい、と思った。

クラゲの料理も好きだ。あのコリコリ感はビールに合う。

ということで、クラゲをバカにするんじゃない! 言いたい。

原発についてひとこと

わたしは必ずしも反原発論者ではない。でも、今回の再稼働には反対である。安全面で不安が残るからだ。理由をいくつかあげる。

全電源喪失時の対策が不十分。もし万が一、全電源が喪失したとしても、一定期間、冷却水が供給する設備ができていない。最近の原発には完備されているが、この設備ができるまで3年かかるという。福島第一原発の事故から1年半経とうとしているのに、この遅れはどういうことだ。

ふたつめはベント。ベントの必要が生じたときの対策。別電源でのベント、あるいは手動でベントが行えるようにするのは当然だが、放射性物質の拡散を防ぐフィルターの設置は必須である。このフィルターがあれば放射性物質の拡散は千分の一に低減できる。千分の一でっせ。

ヨーロッパの原発には全基設置されている。なぜ日本の原発には付いていないの? これも時間がかかるという。

もうひとつ。水素爆発を防止する仕組みがあるかどうか。水素が発生した時の逃がし方がどうなっているのかよくわからない。素人にもわかるように説明してもらいたい。

それまでは反対である。滋賀県知事が夏場の暫定とか言っているが、そういう問題でなない。

くらげのひとこと

漫画家の加藤芳郎さん(故人)だったと思うが、ウシガエルが食用ガエルと呼ばれているのを知ったら、怒るに違いないと語っていた。まあ、そうだろうね。

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