「ブラック・ブレッド」はDVDで観た方がよい。
人間ドックに行ったついでに映画を観た。「ブラック・ブレッド」。マイナーな映画だけど、おもしろそうな内容(映画評)なのでぜひ観たいと思っていた。東京では二館だけで上映。今週で終了となるので、なんとか間に合った。
スペイン内戦後のカタロニアのとある村。親子が馬車ごと崖から突き落とされるという残忍なシーン(とくに馬がむごい)から始まる。主人公の少年・アンドレウは、瀕死の子から「ピトルリウア」という最期のことばを聞く。洞窟に棲むという怪物の名である。反政府運動を続けてきたアンドレウの父に疑いがかけられる。父は身を隠し、アンドレウは母と共に祖母の家に移り住む。事故で手首を失った従妹ヌリアとともに学校に通う。この従妹、奇妙なふるまいをする。プチ・メフィストフェレスのようでもある。
フランスに避難したと思われた父親が屋根裏部屋にいたことがわかる。やがて保安警備隊の手が回り、父親は逮捕される。母親は農場主に助けを求め、町長に嘆願書を提出する。
その町長は母親に好意を寄せており、関係をせまるところを少年は見てしまう。さらに父親が冒頭に殺された男たちとともに同性愛者の若者にリンチを加えた過去があることがあきらかにされていく・・・・といったぐあいで、物語は込み入ってくる。
父親は嘆願にもかかわらず処刑される。アンドレウは農場主婦人から上級学校に行くよう支援の申し出を受ける。詳細は記さないが、少年が自立していくであろうことを予感させ、映画は終わる。
登場人物も多く、思わせぶりな裸の若者がとびまわったり、過去の出来事が回想されたり、一度観ただけでは全体を把握することが難しい。簡単明瞭、ラストにはすべての謎が解明されるといったテレビのサスペンスドラマではないので、ご覧になる前には、あらすじを読んでおかれたほうがよいかもしれない。もちろんDVDになってから観てもよい。DVDなら繰り返し観ることができるから。
映画館を出たら、掲示板を見つけた。
「映画をご覧になるまえにご一読ください」とあらすじと登場人物の関係図が載っていた。やっぱりそうか、この映画、わかりづらいものね。
もうひとつ、「リピーター割引実施!」とあった。チケットの半券をもっていくと安い料金で観ることができるというサービス。
わかるなあ。あれは何だったのか、なぜそうなったのか、疑問が残るので、もう一度観てみたくなる。それに応えるようというわけだ。でも、今週で映画の上映は終わっちゃうのよね。
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