「プロメテウス」は「エイリアン」シリーズ?
リドリー・スコット監督の「プロメテウス」を観てきた。デザインにはギーガーが絡んでいる。ということは「エイリアン」のような映画かもしれないと思っていたら、予想どおり「エイリアン」であった。
スコットランドの洞窟で古代の壁画が発見される。ヒトが星を指さしている絵である。それらいくつかの絵を分析するとある惑星の存在が浮かび上がった。人類の誕生に関わる事実がわかるかもしれない(進化論ではなく、人類は宇宙から来たとの説)と、調査チームが組織され、その惑星に向けてプロメテウス号が旅立つ。数年後、惑星に到着し、調査を始める。洞穴があった。そこは廃墟のようにもみえた。空気もあり、生命体の遺体らしきものがあった。その墓場のようでもあった。クルーのひとりエリザベス(ノオミ・ラパス)はその遺体の頭部からから採取した血液を宇宙船に持ち帰り、調べてみるとヒトのDNAと一致していた。
人類は宇宙からやってきたという前提でストーリーは展開していく。どう展開するかというと、「エイリアン」そっくりというわけではないけれど、でも、まあ、そっくりといってもいいかもしれない。巨大な生命体(恐竜だな)が登場するが、これはエイリアン。レプリカント(人造人間)も登場する。これがラストで重要な役割を果たす。女性が主人公であることも、エイリアンと同じ。つまり、骨組みもデザインも同じというわけである。
「エイリアン」はシガニー・ウイバーで、この「プロメテウス」はノオミ・ラパスである。いずれも強靭な女という設定である。ノオミ・ラパスは肉体的にではなく、意志の強さを全面に押し出している。ノオミは「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」でリスベット役を演じた個性的な女優である。あの映画では狂気が光った。もうひとり女性が登場する。指揮官である。シャーリーズ・セロンが演じている。こちらも意志の強い冷徹な女として描かれている。「スノウ・ホワイト」では女王役を演じた。貫禄の悪役をこなし、主演の白雪姫を圧倒していた。
はっきりいって「エイリアン」の域から出ていないけれど、「エイリアン」シリーズの続きだと思えば、べつに腹も立たないし、それなりに面白い。
強い女を描いている。そういう視点で観てみると、なかなかの映画でもある。忘れてはいけないのはレプリカントを演じたマイケル・ファスベンダー。いい味を出している。以前紹介したこともあるかと思うが、「SHAME シェイム」で性依存症の男を演じた二枚目俳優である。
レプリカントは胴がちぎれても頭は動く。人造だからそうなんだけど、なんとも都合のいいことである。
« 原発ゼロへの取引 | トップページ | 「あなたへ」 じっと手を見る。 »
「映画」カテゴリの記事
- 「そして彼女たちは」(2026.04.18)
- 「ハムネット」(2026.04.16)
- 「しあわせな選択」(2026.04.11)
- 「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ」(2026.04.09)
- 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」(2026.04.05)


コメント