てっぺんのハゲ
自民党総裁に返り咲いた安部晋三が変わった。政治姿勢ではなく、髪型が。
昔に比べ、髪がふさふさとしている。カツラではなさそう。これはたぶん、なんとか増毛法ってやつではないかという結論に達した。鳩山さんもそうだな。酒席での戯れ話である。
政治家は若々しくなくてはならないと思いこんでいる。若さがないと票にならないという恐怖感がある。老醜を感じさせないようにしなければならない。まずは髪型である。白くなった髪を染める。薄くなれば、残りの毛で蓋う。さらに増毛とか植毛とかに手を出す。あるいはカツラである。
テレビに映る代議士を見ていただきたい。六十歳以上の人ならほとんどが染めたり、増毛をしているのではないか。大半が黒い。あまり髪に気遣っていないのは輿石さんぐらいか。でも、染めてはいるよな。
テレビに出てくるアナウンサー、俳優、歌手などは見た目が肝心と、髪型に気遣う。年をとれば髪が薄くなったり、白髪となるのは致し方ないと思うけど、本人は気遣う。バンダナであたまを包んだり、帽子をかぶったり(いかなるときも脱がない)する。そしてカツラだ増毛だとなる。むりに若づくりをしないほうがいいと思うが、なんとしてもハゲは隠したいと考えているのだろう。老いを見せない。それはそれでいいのだが、やりすぎれば滑稽に映る。あの監督、あの歌手、あの司会者、あの俳優と、カツラ族のヘアースタイルが浮かんでくる。こういう人たちをムリ若丸という。
これがナツメロ番組になるとさらにすごい。七十、八十を過ぎた歌手がたっぷりのテカテカ黒髪で出演する。本人は若く見られたいのだろうが、滑稽に映る。むりに若づくりをすることもないのにねえ。さらに、ボイス・トレーニングも受けていないのか、音程はずれる、声量もない。うーん、無残!
人のことはいえない。私もてっぺんが薄くなってきた。池上彰さんほどではないけれど、地肌がみえる。あきらめはてっぺんの禿のみならずやのクチである。まあ、しょうがないわな。
« 橘家文左衛門 豪胆にして繊細 | トップページ | 『水のかたち』 エージングの味わい »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
- 地場野菜 万福寺にんじん(2024.12.26)
コメント