「こしら・馬るこ・きつつきの会」 客席はガラガラ。面白いのにねぇ。
タイミングよく時間が空いたので「こしら・馬るこ・きつつき 新ニッポンの話芸」(成城ホール)に行ってきた。驚いたのは客席、ガラガラなのだ。人気、ないねぇ。開演直前になっても半分も埋まらない。おもしろさと人気は必ずしも一致しない。まだまだこの三人のメジャーへの道は遠いということか。でも、チケットが取りやすいのはいい。
演目を紹介しておく。
立川こしら 文違い
三遊亭きつつき 宗論
鈴々舎馬るこ 長屋の花見 秋バージョン
こしらは、ピカピカツルツルの合成皮革の袴で登場。先日の談志追善会と同じ衣装だ。これ、みずから仕立てたというから意外に器用なのだ。単にケチだから自分で仕立てただけかもしれないけれど、いまどき男で縫えるというのは珍しい。「縫いメン」である。
マクラは、あらたに4枚目のCDが発売されたという宣伝のあと、おなじみの野末珍平ネタ。連れられて三宅祐司のスーパーエキセントリックシアターの芝居を観に行った話である。珍平のモノマネで笑わせる。手を引っ張られて、周りからはお小姓のように見られたんじゃないかと語っていた。たしかに。こしらは落語は下手でもかわいがられるタイプだ。
演目は、なんとなく「文違い」のような噺だなあと思っていたら、やっぱり「文違い」だった。オーソドックスにやらないのがこしら風である。
ここ一年ほどで、こしらはずいぶんうまくなった。真打としての自覚が出てきたとおもっていたのだけれど、今日の出来はあまりよくない。後半で上下(登場人物を上手下手に向きを変えて演じ分ける)が狂った。上下ではなく下下になってしまった。もうひとつ。前半で20円と言っていたのに後半では20両になってしまった。これでは時代設定が明治から江戸時代に戻ってしまうではないか。まだまだ勉強が必要だな。
出来はさておき、12月14日に成城ホールで、「立川こしら 真打昇進披露」の会が開かれる。珍平の他、東海林さだおさんも来てくれるとか。東海林さんもこしらファンである。これはパチパチである。
私は野暮用ともいえる飲み会があって披露の会には行けない。よほど、飲み会を断ろうとおもったが、遠路はるばるという人もいるので、そちらを優先することにした。その分、久しぶりに「こしら一之輔 にっぽんの話芸スペシャル」がある。そちらに行く。最前列の席を確保した。
ちょっと長くなりそうなので、きょうはここまで。続きは明日。
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