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2012年11月 2日 (金)

おせっかいな公衆トイレ

  

 最近のトイレには、やたら注意書きが多くなった。男性用だが。
 たとえば「いつもキレイにご使用いただきまして、ありがとうございます。一歩前に出てご利用ください」などと書いてある。これって、変。
 だって、いつもキレイにご使用なら、一歩前なんて表現は用いないはずだ。もともとキレイに使ってくれるかは不明だし、ありがとうはキレイに使って初めて用いる表現である。つまり、ありがとうございますは心にもない表現なのだ。些細なことに文句をつけていることはわかっているのだが、こういうときは、「一歩前進」だけで十分である。「床を汚さぬよう 一歩前に」という文面を見かけたことがある。これで十分なのだ。「汚さないよう注意してご使用ください」でもいい。
 また「人のいない場合でも水が流れることがあります。においや排水管の汚れを抑制するためです」と書いてあるトイレもある。これもいらん。
 先日入った公衆トイレの便座前には「ご退室の際には忘れ物にご注意ください」という表示があった。はい、わかりましたであるが、ご退室とは公衆トイレには似合わない表現だと思う。
 トイレだけではなく、やたら注意書きや表示が多くなっている。おせっかいでうるさい。カーナビなども、音声表現がやたら多くなった。適切を超えて、過剰である。だいたいカードが差し込まれていないなどというのは不要だろう。
 しかし、おせっかいは減らないだろうな。やめればサービスレベルが落ちたと言われるのを嫌うからだ。そのうちトイレも注意書きは音声になるだろう。「一歩前にお進みください」「外にこぼさぬようお願いします」「あまり振り回さぬようにしてください」・・・・

 「朝顔の 外にこぼすな 竿の露」などと表示してあった時代が懐かしい。

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