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2013年6月 7日 (金)

 母さん、オレだよオレ、助けて詐欺

 振り込め詐欺(オレオレ詐欺)がいっこうに減らない。なんとかならないものかと警視庁が新たなキャッチフレーズを募集した。最優秀作となったのが「母さん助けて詐欺」。これで最優秀? かと思うが、振り込め詐欺が減るなら幸いである。さて、どれほどの効果があるものなのか?
 オレオレ詐欺にはいささか気後れ感がある。周りではけっこうウチにも掛かってきたという声を聞く。掛かってきた人はうれしそうにはしゃいでしゃべる。我が家にはそんな電話はない。世の中から少し取り残されているのではないかという気がしないでもない。
 掛かってこないのは、たぶんナンバー・ディスプレイのせいだ。これだと掛かってきた電話番号が表示される。予め登録しておけば誰が掛けてきたかがわかる。相手が電話番号を知られたくないなら非通知設定をする。非通知ならこちらは電話に出ない。しばらく放っておくと留守電設定に切り替わる。用件があるならメッセージが残されるが、非通知の場合、メッセージを残すことはない。たぶん非通知のうちに幾つかがオレオレ類が混ざっているのだろう。一度、非通知にも出てみようと思っているのだが、無理にでることもないので、留守電メッセージを優先している。

 考えてみれば、詐欺をする側も必死なのかもしれない。これだけオレオレ詐欺だと騒げば、するほうもドキドキだと思う。だから非通知にする。手口も巧妙になり、振り込みではなく、現金を取りに行くとか宅配便を使わせるとか工夫している。さらに高度なテクニックもあって、いくら警戒していても、だまされることもある。詐欺の天才はいつの世もいるものだ。

 警戒しすぎの例もある。知人がゴルフ場で気分が悪くなった。救急車で病院に運ばれた。心筋梗塞でただちに手術が必要な状態だった。病院は家族に、手術が必要で入院となる、入院費用(20万円ぐらいか)をもって来てほしいと電話をした。しかし、奥さんは信用しない。てっきり詐欺だと思い込んだ。病院は事実であることを納得させるにずいぶん手間どったそうだ。
 結果として、手術ができ、無事退院となったので、そのいきさつは笑い話となった。
 一緒にゴルフに行った連中をからかってやった。ひとり救急車に乗せたあと、のんびりラウンドを続けた。おまえら薄情な人間や、ひとりぐらい付きそってやればいいのにとツッコミを入れ、連中の困惑ぶりを楽しんだ。以降、ときどき詐欺疑念も含めてそれを持ち出しては酒のさかなとしている。

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