こしら・馬るこ・萬橘 新ニッポンの話芸 6月
新ニッポンの話芸(成城ホール)に行ってきた。ひさしぶりのような気がする。渡されたチラシに広瀬和生さんの文章が載っている。
その趣旨。いままでローテーションでトリを決めていたが、今月から当分、萬橘にトリをとってもらうことにした。前回の萬橘の出来を観て、そう決めた。萬橘は一之輔に続く逸材だ。その萬橘に刺激を受けてこしらと馬るこが奮起することで、この会がますます面白くなっていくことを期待する。
妥当な意見である。これまで、わたしから観ても萬橘の噺がいちばん面白かった。で、今回の演目。
鈴々舎馬るこ 平林
立川こしら 湯屋番
三遊亭萬橘 棒鱈
個別の所感は省く。こしらの湯屋番がよかった。若旦那が妄想に浸る噺であるが、登場する色っぽい女がギャル風で、喬太郎のキャバクラ嬢とは違った雰囲気で面白かった。
最後に広瀬さんを交えてのトーク。これを目当てで来る客もいる。落語より面白いと言うと語弊がある。落語があるからこのトークが引き立つのである。
三人の役割というか立ち位置が決まっている。こしらはひとりボケ・ツッコミ。破天荒なかきまわし役である。馬るこは仕切り役というか、終始、まとめる側にまわる。萬橘は部外者。トークに入ってこない。当人いわく、しゃべりが苦手だから。
この雰囲気はポッドキャストで聴くことができるので、一度、「新ニッポンの話芸」で検索し、視聴いただきたい。ポッドキャストより実際のトークの方がおもしろいけどね。
萬橘は3月に真打になった。真打になれば師匠と呼ばれ、弟子も取ることができる。ただし弟子入り志願者は一人も来ていない、来ても食わせることはできないから断ると言う。食わせなくてもいいじゃないかと、つっこまれる。
こしらはその前に真打になった。弟子入り志願者(メールで)が6人ぐらいいた。面接したのは一人。女性だった。給料なしなど前座の立場を話して、一週間後に弟子入りしたいなら連絡せよと伝えたけれど、その後、連絡はないとのこと。ま、懸命だな。こしらに弟子入りするのはやめたほうがよいような気がする。
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