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2013年7月16日 (火)

「ワイルド・スピード」  ハリウッドのクラッシュ症候群

 

「ワイルド・スピード EURO MISSION」を観てきた。

 ひとことで言うと、ハリウッドスタイル・カ―クラッシュ映画の典型である。なんともまあ、すさまじいばかりのぶっ壊しシーンがいちばんの売りもの。カーチェイスはあるけれど、観どころは、自動車が次々と破壊されていくところである。予告編でご覧になった方もいらっしゃるだろうが、突然現れた大型戦車が高速道路を逆走し、車を蹴散らし、踏みつぶしていく。映画とはいえ、その迫力には唖然としてしまう。
 ストーリーは、この手の映画にありがちな筋書きに沿ったもので、斬新なところはない。よくあるパターンである。国際犯罪組織チームとそれを追うFBI特別捜査チームの戦いを描く。
 チームメンバーもありがちな人物像で構成されている。マッチョな白人男性だけでなく、女性、黒人、ヒスパニック系あるいはアジア系の人物がチームを組む。FBIチームだけでなく、犯罪組織チームもそう。笑ってしまうほど類型的なのである。ラストも次回作を予感させるところで終わる。これも類型的。次回作は、たぶん渋谷の繁華街でのカー・クラッシュがオープニングになるんじゃないかな。

それにしても、ハリウッドのカー・クラッシュは、どこまで行くのだろうか。空をも飛べる自動車が地下鉄の線路上をカーチェイスするとか、そんなシーンを想像する。映画制作者は派手を究めないとファンは満足しないのだと思い込んでいるのかもしれない。ハリウッド・クラッシュ症候群と名付けたくなるほど、ど迫力ぶっ壊し幻想を病んでいるようにみえる。

それほど悩むようなこともないのにね。静かなハリウッド映画でも十分観客の期待に応えることはできると思うのだが、ハリウッドのクラッシュ症候群の悩みは深そうである。

 

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