無料ブログはココログ

« 「終戦のエンペラー」  アメリカ映画を装った邦画か | トップページ | あったか落語、ぬくぬく 5 心地よい笑い »

2013年7月30日 (火)

やなぎかげを飲む

 

 

みりんを飲むという習慣はない。あれは料理の調味料で、そのまま飲むことはない。

御屠蘇の主原料だから、飲んで飲めないわけではなかろうが、甘ったるいから、ふつうは飲まない。
 圓朝作の「真景累ヶ淵」の一節「豊志賀の死」で、新吉とお久
がすし屋にいく場面がある。志ん朝のCDで聴いた。新吉は酒のかわりにみりんを5勺(90cc)注文する。ふーん、メニューにみりんがあったということか。江戸時代にはそこそこ飲んだということであろうか。
 やなぎかげ(柳蔭)という酒がある。関東では、直しという。「青菜」という古典噺の中に登場する。ご隠居さんが植木屋さんに、どうです一杯と、やなぎかげを勧める場面がある。夏の盛り、冷やしたやなぎかげが喉をうるおす。つまみは鯉のあらいである。

この落語でやなぎかげという酒があることを知ったのだが、日本酒の銘柄ではない。みりんを焼酎でわったものをやなぎかげという。みりんだけでは甘ったるい。そこに焼酎をいれて口当たりをよくする。カクテルである。

どんな味なのか、やなぎかげをつくってみた。みりんに焼酎をいれ、氷でオンザロックにする。なるほど、甘みが抑えられ、リキュールになる。梅酒を連想してもらえばよい。水で割ればさらにやさしい口当たりになる。

女性向きかもしれない。夏のアペリティフ(食前酒)にはいい。

みりんがある。亭主が飲む焼酎がある。台所の仕事の合間にやなぎかげをつくって飲む。わるくない。口当たりがいいからといってたくさんは飲まないように。飲みすぎるとキッチン・ドリンカーになってしまうかもしれない。

 「やなぎかげは義経にしておけ」。これは「青菜」の一節をもじったもの。なぜ義経なのかは、面倒なので、説明はしません。

 

 ついでのひとこと

 実際に、柳蔭という銘柄の酒がある。通販でも売っている。米のリキュールと説明している。アルコール度は20度。日本酒よりちょっと高め。

 

« 「終戦のエンペラー」  アメリカ映画を装った邦画か | トップページ | あったか落語、ぬくぬく 5 心地よい笑い »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: やなぎかげを飲む:

« 「終戦のエンペラー」  アメリカ映画を装った邦画か | トップページ | あったか落語、ぬくぬく 5 心地よい笑い »