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2013年8月27日 (火)

柳の家の三人会  喬太郎、三三、花緑

 

 昨夜は、柳家一門の三人会にいってきた。喬太郎、三三(さんざ)、花緑。実力、人気ともAクラスのメンバーである。会場は町田市民ホール。千人以上入る。大ホールの落語会は、はっきり言って面白くないけれど、このメンバーなら致し方ないか。満員であった。

 柳家の芸風は一口で言うと、エンターテイメントに徹しているところである。爆笑系が多い。これが三遊亭になると、真面目というか正統を重んじる傾向にある。円生の血が流れている。異論はあるだろうが、そんな気がする。

 前座の開口一番のあと、出囃子「まかしょ」が流れる。えっ、喬太郎が最初? てっきりトリだとおもっていたのに・・・。

 三人の演目をまず紹介しておく。

 喬太郎・・・・小言幸兵衛

 三三・・・・・・五貫裁き

 花緑・・・・・・火炎太鼓

 

喬太郎のマクラは短め。町田市民ホールが駅からタクシーを乗るほどでもないし、歩くとちょっとあるしという微妙な距離にあることを喬太郎らしく指摘。そうなんだよね。駅からちょっと離れている。

 喬太郎の「小言幸兵衛」は何度も聴いている。得意ネタの一つ。家主の幸兵衛さんが思い込みでとんでもない架空現実の世界に入り込んでいくところが聴きどころである。

 ○○○の△△△は何度聴いても面白いという言い方がある。○○○は落語家、△△△は演目である。喬太郎の「小言幸兵衛」もその一つである。何度聴いても面白い。

 

喬太郎のあと中入りとなった。これは珍しい。三人会の場合、トリ前に中入りとなることが多い。これは喬太郎に敬意を表した配慮か。それとも演者の都合か。
 三三は久しぶりに聴く。一年ぶりぐらいか。いや、そんなに前ではなかったような気もするけど、そんなことは、どうでもよい。柳家の中では本格派である。古典噺をまじめに面白く聴かせる。若手でうまい噺家で、高齢者にもファンが多い。今回聴いた「五貫裁き」は、大岡裁きもの。五貫文の科料金を毎日一文ずつ払うという裁きの結果、その一文を受け取る側が根を上げてしまうという噺である。「帯久」という演目に似ている。

 渋く響く声で端正に語る。これが三三の魅力。実力派である。

 

 トリは花緑。「なんでも鑑定団」の話題などマクラたっぷり。これは演目が短い噺ゆえの時間調整だろう。「火焔太鼓」だった。長い噺ではない。

花緑は先代小さんの孫である。落語会のエリートであるが、それが重荷になっていた。近ごろは吹っ切れた。以前、花緑に「笠碁」は似合わないと書いたことがある。花緑のよさはひょうきんで軽快なところである。その路線で行けばよい。「火焔太鼓」などは花緑にふさわしい演目である。

 

ということで、充実した落語会であったが、気に入らない点をひとつ。客が笑いすぎることだ。そんなつまらないギャグで笑うなよ、と言いたい。笑いは大切だが、笑いすぎるのもどうかとおもう。大きなホールではありがちな光景である。

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