無料ブログはココログ

« 奇跡的に残った久之浜の神社 | トップページ | ピロリ菌  その後 »

2013年9月 2日 (月)

三遊亭天どん 真打昇進披露公演

 

三遊亭天どんの真打昇進披露特別公演(成城ホール)に行ってきた。二日間4回興業である。新作の日と古典の日がある。どちらも聴きたかったのだが、そこはちょいと絞り込んで、二日目の夜席に行くことにした。演者で選んだ。春風亭一之輔、柳家喬太郎、三遊亭白鳥、モロ諸岡、そして三遊亭天どん。人気の豪華メンバーである。モロ諸岡は役者だが、落語のような一人芝居を得意とする。

天どんは円丈の弟子。師匠と同じように新作を精力的に演じてきた。芸風は脱力系。

 写真は開演前のロビー。天どんの手ぬぐい、扇子などを販売していた。喬太郎も高座と同じようにでかい声を張り上げていた。天どんの右側にいるのは古今亭駒次ではないか。出演予定にはない。単なる手伝いか。それとも開口一番でもやるのか(そうではなかった)。とにかく、いた。

20130901_173919

 さて、二日目の夜席は新作の会である。喬太郎と白鳥は古典・新作の両刀遣いだからわかるとして、一之輔の新作は聴いたことがない。どんな演目なのだろうか。

昇進の披露では、ベテランが大ネタをやって、披露目の当の本人をつぶしてしまうことがあると語ってから、「らくだ」に入った。会場、大爆笑である。といっても、死体となったらくだの噺ではない。新作である。まだ、らくだはしんではいない。これが「子ほめ」のストーリーとなる。すごい乱暴者のらくだが、ほめるどころか殴る蹴るの振る舞い。暴力シーンが半端ではない。ハチャメチャ。大笑いの「子ほめ」だった。サゲはふぐを食って死ぬところ。タイトルは「らくだの発端」だそうだ。

喬太郎は「一日署長」。これはしばしば演る。以前にも聴いたことがある。アイドルが水上警察のイベントで一日署長になる。何人かの落語家のものまねを入れるのが、この噺の聴きどころでもある。今回は天どん、雲助、円丈など。似てないところが笑える。「東京ホテトル音頭」も歌う。

それにしても、喬太郎はすごい。ものが違うという感じ。一之輔もそうだが、爆笑系のトップランナーである。

続いて白鳥。天どんとは同じ円丈門下である。今日の昼、円丈に楽屋で叱られたそうだ。理由はよくわからないが、なぜかしっぽを踏んでしまった。隣で天どんが腹を抱えて笑っていたというのは事実ではなく、天どんはいたたまれず、部屋から逃げ出したとあとで語っていた。

演目はおなじみの「豆腐屋ジョニー」。スーパーの売場を巡って豆腐とチーズが抗争するという噺。ゴッドファーザーというよりも、豆腐組とチーズ組の仁義なき戦いというばからしい噺である。

 

中入り後は、真打昇進の披露目の口上。ふつうは褒めるのだけど、天どんをやり玉に挙げる。さんざんいじって、ちょい褒め。大笑いだった。

モロ諸岡は、背広姿での高座。扇子と手ぬぐいの代わりに、ボールペンとスケジュール帳。これで、「新幹線の仇討ち」を演じる。古典噺「宿屋の仇討ち」を現代風に、場所を新幹線のグリーン車にした。筋立ては同じである。それにしてもうまいものだ。モロ諸岡は一人芝居をやっているから、落語もいける。

トリは、もちろん天どんであるが、こうなると天どんがかすんでしまう。はっきり言って、芸はまだまだである。以前聴いたときの印象は薄い。滑舌は悪いし、テンポが乱れる。ただし、芸風は悪くない。おとぼけ系のキャラをうまく活かしている。今回の演目は「ひと夏の経験」。夏休み明け、女学生が変貌している噺だが、ちょっとやり過ぎもあり、客は引いていた。

 天どんの昇進の特別公演だから、天どんを盛り上げるかと思ったら、そうではなかった。それぞれが熱演で、会場を盛り上げていた。儒実していた。時間は3時間を越えていた。
 天どんがやらなかったら、もっとよかった、かもしれない。隣に座っていた客は天どんが演じているとき、何度も時計を見ていた。早く終わらないかしらという感じ。気持ちは分からないでもない。

 

« 奇跡的に残った久之浜の神社 | トップページ | ピロリ菌  その後 »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三遊亭天どん 真打昇進披露公演:

« 奇跡的に残った久之浜の神社 | トップページ | ピロリ菌  その後 »