鯉昇・遊雀 おかしな二人会
昨夜は、鶴川落語会に行ってきた。今回は瀧川鯉昇と三遊亭遊雀の二人会。「おかしな」とタイトルにある。脱力系爆笑噺家ということか。
演目を紹介しておく。いずれもポピュラーな演目である。
鯉昇 千早振る
遊雀 風呂敷
遊雀 悋気の独楽
鯉昇 船徳
鯉昇の「千早振る」は何回も聴いたことがある。聴くたびに少しずつ違ってきている。進化しているということか。立田川がモンゴル出身の相撲取りであることが最初から明らかにされ、ストーリーも明快になっている。バージョン3.0ぐらいか。
マクラは花火大会ネタ。雨に降られた隅田川花火大会のエピソードである。これは先日聴いた時と同じ内容だった。(7月31日のブログ参照)
遊雀は中堅どころ。風貌は小朝と鶴光を足して二で割ったような感じ。先月も聴いたが、こちらもマクラは同じだった。歌丸ネタ。
山口県のお坊さんの団体に呼ばれて歌丸師匠とともに落語会に行った。観客は全部お坊さん。終演後、歌丸師匠がハイヤーで帰るとき、たくさんのお坊さんが手を合わせ見送ってくれた。まるで出棺の時のよう。運転手もワル乗りをして、クラクションを長く鳴らした。
歌丸ネタは、髪の毛よりも、まもなくお迎えが来るという設定のものが多くなっている。
「風呂敷」は、間男と間違えられないよう亭主を誤魔化す噺である。亭主の間抜けぶりをどう演じるかがカギ。そのあたりはうまいものである。「悋気の独楽」にしても即興のギャグを織り込んで愉快に演じた。
鯉昇の「船徳」は初めて聴いた。夏場は暑いのでなるべくエネルギーを使わないようにしているとマクラで語っていたが、これが正反対の熱演。大仰なしぐさ(舟に揺られるシーン)で会場を爆笑に巻き込んだ。若旦那が鉢巻をするしぐさもおかしかった。
鯉昇のギャグをひとつ。猛暑がぶり返し、夏が戻ってきたけれど、女房は戻ってこない。キミマロ風ネタだな。
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