「しんゆり寄席」 おとぼけ桃太郎ワールド
今日は、「しんゆり寄席」(アルテリオ小劇場)に行ってきた。今月は桂米多朗の番だが、お目当てはゲストの昔昔亭桃太郎である。
ご存じない人のために桃太郎師匠を紹介しておくと、芸風は脱力・ぼやき系である。古典・本格派とは正反対の立ち位置にある。風貌は赤塚不二夫。
マクラで繰り出す話題は身辺雑事が多い。真面目な話をしているかと思うと、しらっとダジャレを織り込む。これがなんともおかしい。おとぼけ落語である。ばからしいことこの上ないのだが、桃太郎がやると、とにかくおかしい。持ち味である。
たとえば、こんな具合。
「ちゃんと墓参りしているか?」「はい、ボチボチ」
墓地墓地とひっかけただけのおやじギャグなのだが、これが芸になっている。
今回の演目は、「結婚相談所」。おなじみの演目である。内容は、・・・・説明するほどのものでない。それほどくだらないのだが、おかしい。一度、ライブで聴いていただきたい。
そのほか、昔昔亭桃之助が「禁酒番屋」、桂米多朗が「宮戸川(上)」をやった。米多朗は、登場人物のお花という娘を、現代的なギャルのキャラクターとするなど、いくつか趣向を凝らしていた。このぐらいやらないと受けないのかもしれない。
「宮戸川」は(下)もあるのだが、いまだ聴いたことはない。
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