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2013年10月13日 (日)

第二回 立川流独演会見本市   

   

 

しばらく落語会に行っていない。そんな気がしたので、調べてみたら、半月前に行っていた。それほど久しぶりではない。九月は五回出かけている。だから、久しぶりのような気がしただけのことである。

今回は成城ホールでの立川流の若手の会である。独演会を開いたつもりで演じることになっている。昨年と同じメンバー、立川志の春、立川春吾、立川談吉、立川吉笑の二つ目四人である。

立川流は、ちょいときつい言い方だが、四天王(志の輔、志らく、談春、談笑)に続く人材が出ていない。それに続くのが生志あたりだが、まだ水があいている。その下となると、志ら乃、こしらとなるのだが、これもまた、まだまだである。円楽党の方が人材がいる。

立川流の二つ目はどうであろうか。今回のメンバーから弾ける逸材はいるのかと期待は大きい。今回の演者と演目を紹介しておく。新作の二人の演目はトリのあとのトークで知った。

志の春・・・天災

吉 笑・・・祖粗茶(新作)

春 吾・・・交歓(新作)

談 吉・・・死神

 

志の春

マクラは、yahoo!知恵袋の話題。なぜ志の春は八年間も前座修業をしたのか、という質問とベスト回答が載っかっている。詳細はベストアンサーを見ていただくとして、こういう話題は盛り上がる。ちなみに吉笑は一年半だった。ベストアンサーのコメントどおりだろうが、苦節八年の志の春の落語はなかなか良いということはここで伝えておきたい。

演目の「天災」、おなじみの噺である。紅羅坊奈丸(ベニラボウナマル)という心学者が出てくる。これをサムゲタン・ナルムとくすぐりを入れる。とくに後半がよかった。小気味のいいリズムは談春ゆずり。たぶんこの中では一番成長するのではないか。そう期待している。

吉笑

一年半で前座を脱したホープである。マクラがいつも変わっている。演目に入ったかと思うとマクラに戻ってしまうというマクラ。これが吉笑風であるが、今回は二度繰り返した。いつもこのパターンだと飽きられるのではないか。ふだんは使わず、奥の手にしたほうがよい。

吉笑は新作が得意である。新作しか聴いたことがないということはないが、新作を演じることが多い。「粗祖茶」も新作。粗茶をさらにへりくだった表現である。ご隠居さんが与太郎(だったかどうかは忘れた)にその由来を語る。さらに混乱させるように祖祖が続き、相手を混乱させるようなシュールな話題へと引きずり込んでいく。面白いけど、ちょっと疲れる。しんどいネタである。

春吾

落語会一のイケメンである。鼻筋は通り、噺の筋もきちんと通っているのが春吾である。古典が多いが今回は新作。仲のいい若者四人が集うが、とりたてて喋るような話題はない。場が盛り上がらない。場を盛り上げるべく一人ずつ話をするが、テンションは低く、さらに盛り上がらない。そういうバカみたいな若者世界を描く。それはそれでありがちなことだろうが、落語が盛り上がらないと困る。ナンセンス噺でおもしろい一面、すごくつまらないともいえる。

談吉

談吉といえば、家元(談志)の死顔をみた唯一の弟子である。志の輔も、しらくも見ていない。これだけは誇っていい。談志の死顔を見た唯一の弟子という事実は将来にわたってキャッチフレーズとなる。

演目は「死神」。談吉のイメージは、声は大きいが、ちょっと自信なさそうな若手と映っていた。今回はトリということもあり堂々と演じた。上手にこなした。「死神」のオチは何通りもあって、聴くたびにどんなオチを用意しているのか楽しみになる。談志風のオチであった。詳しくは説明しない。意地悪な死神とだけ言っておこう。

たぶん一年後にもこの会はあると思う。四人の成長ぶりが楽しみである。

 

ところで、座席は最前列の真ん中あたりのベストシートであった。隣に座わったのは、何と、評論家の広瀬和生さんだった。思わず声をかけてしまった。ただ、それだけのこと。ときおり、ノートを取られていた。ちらり覗いたけど、判読できなかった。

 

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