三行広告の世界
いわゆる三行広告は廃れた、と思っていた。
スポーツ新聞にはちゃんとあるが、一般紙では東京新聞ぐらいしか三行広告の欄を設けていない。日経新聞がページ全面広告だらけなのに比べ、こちらはチマチマというか、小さな網でスポンサーを掬い取っている。健気である。
茶飲み友達募集などといった広告がある。ふーん、孤独な老人向きの広告である。一行が2100円。三行広告というけれど実際には四行とか五行のものが大半。一回一万円程度の掲載料になる。まあ、安い。安いけれど毎日載せれば月で30万円になる。結構な値段である。これで割に合うのかと思っていたら、ちょいと前の東京新聞に次のような記事が載っていた。
売春防止法違反容疑で売春クラブの経営者を逮捕した。「茶飲み友達紹介」という三行広告で会員を募集し、男女を引き合わせ、売春の斡旋をしていた。逮捕容疑として会社員(六七)に女性(六五)を売春相手としたことを挙げている。斡旋料が一万円。
茶飲み友達は縮めて「茶友」という。三行広告には茶友のほか、旅友達の斡旋やパーティ、カラオケ大会のメンバー募集もある。茶友(チャユウ)や旅友(タビトモ)というけれど、実際は交際相手の紹介で、これが法に触れた。
東京新聞はうすうす気づいていたと思うが、逮捕にからめて、掲載基準を厳しく審査するというお詫び記事を載せていた。その翌日から、この手の茶友旅友といった類の募集広告は紙面から消えた。自粛ということか。
しかし、それ以外のもので怪しい広告がある。医薬品高価買取ってのはおかしい。こちらはずっと載っている。処方された薬を売買することは禁じられている。
生活保護者の医療費はタダである。病院で処方された薬(たとえば睡眠薬)を薬局なり仲介人に持ち込めばいくらかの金になる。仲介人(薬局)はさらにこれを売りさばくという手口である。
こうしたことが横行すれば、健康保険の原資はますます減っていく。これは茶友募集より悪質である。
« 名前のない選挙チラシ | トップページ | 「飛べ!ダコタ」 (1) まずは、「飛べ!フェニックス」 »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
the on-web site pitcher who exhibits you one particular wonderful factor right after yet another at the hotel and the closer. (We can all imagine the closer).
carte ds r4 http://carte-ds-r4.menabwn.com
投稿: carte ds r4 | 2013年11月 8日 (金) 09時31分