無料ブログはココログ

«  紅葉はまだまだ先。朴葉鮨と鶏ちゃん | トップページ | 三行広告の世界 »

2013年10月29日 (火)

名前のない選挙チラシ

 

 

 わが町、川崎で市長選があった。自民・民主・公明が推薦する秀嶋候補の有利が伝えられたが、ふたを開けてみると、元県議の福田候補が勝った。番狂わせであった。

 秀嶋氏は元総務省官僚で川崎市の財政局長を勤めた。阿部市長(前市長というべきか)の後継候補で、黒岩神奈川県知事の推薦もあった。福田氏は松沢参院議員(みんなの党)の応援はあったものの、みんなの党は自主投票になったため(党内のごたごたもあった)、正面切っての政党推薦はなかった。

マスコミは、福田陣営による官僚出身の市長は御免だというスローガンが功を奏したと分析している。果たしてそうかどうかはよくわからない。

 福田氏は宮前区と麻生区で票を取った。宮前区は出身地。麻生区は松沢議員の地盤である。秀嶋氏は川崎区など4区で票を伸ばした。多摩区は互角。結果として三万票ほどの差となった。

投票率は36パーセント。公約に大きな差がなかったため、低投票率となった。それ以上に、福田・秀嶋とも知名度が低いことも影響したのだろう。私も両氏の名を初めて知った。

 

 ひとつ、驚いたことがある。秀嶋陣営のチラシである。我が家に投げ込まれたチラシに候補者の名前が載ってなかった。

推薦母体である「市民成長力日本一を実現する会」が発行したチラシ。阿部市長と黒岩知事の写真入り推薦文はあるものの候補者の名前が表にも裏にも載っていない。「元財政局長」「44才」と書かれているから秀嶋陣営のチラシであることは間違いないのだが、肝心の名前がない。うっかり見逃したかもしれないと思い、なんどもひっくり返して捜してみた。透かしになっているかもしれないと、偽札をチェックするように空にかざしてみたが、秀嶋のヒの字もない。

元川崎市財政局長で44才の人は誰でしょうというクイズをしているわけではない。なぜ候補者の名前を載せなかったのか、ふつうなら候補者の名前だけでもデカデカと載せるのだが、不思議でならない。

なにか差しさわりがあったのか。

名無しのチラシ、これが敗因かもしれない。

 

«  紅葉はまだまだ先。朴葉鮨と鶏ちゃん | トップページ | 三行広告の世界 »

世事・世の中」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 名前のない選挙チラシ:

«  紅葉はまだまだ先。朴葉鮨と鶏ちゃん | トップページ | 三行広告の世界 »