「ラグタイム&ガーシュイン」 ボーカルは伊藤君子
昨夜、近所(歩いて数分)の昭和音大でジャズコンサートがあった。タイトルは「ラグタイム&ガーシュイン」。古いジャズの演奏会である。
ひところ、よくジャズを聴いた。あれこれ追いかけたが、つまるところ古臭い、骨董のようなジャズに戻っていった。歌手ならシナトラ、フルバンドならトミー・ドーシーあたりが心地よく聴ける。ラグタイムはもっと古いが、これもわるくない。
チラシの片隅にゲスト・伊藤君子とあった。えっ、伊藤君子が来るの! と驚いた。これはぜひとも聴かなくては・・・。
かつて、20年以上も前のことだが、ジャズライブにしばしば出かけた。伊藤君子を聴いて、いい歌い手だなあと、いっぺんに気にいってしまった。ジャズ初心者だからその名前を知らなかったが、ジャズボーカルの世界ではトップクラスの歌手とのことだった。
ライブの後、「伊藤君子って美空ひばりのにおいがするね。美空ひばりがジャズを歌ったら、こんな感じになるんじゃない?」と感想を述べたら、ジャズ通が「うん、その感想、間違っていない。伊藤君子はデビューしたころ演歌を歌っていた」と答えてくれた。
コンサートは二部構成になっていて、前半がラグタイムである。守屋純子のピアノを中心とするシクセットの演奏。ラグタイムは明るくにぎやかである。代表的な曲は、映画「スティング」のテーマである。当然、この曲もプログラムに入っていた。
後半はガーシュインの曲。伊藤君子は後半の二曲目から登場した。
ずっと聴いていなかったが、あいかわらずの艶やかで伸びのある声だった。いいねえ。女性ボーカル、この間何人も聴いているが、伊藤君子は群を抜いている。堪能した。昔とおなじように美空ひばりを感じた。
「サマータイム」を津軽弁で歌うという余興もあった。
ついでのひとこと
ミュージカル「ポギーとべス」の中に「 I Loves you Porgy 」という歌がある。三人称単数でもないのに s がつく。そのことにずっと気づかなかった。黒人独特の言い回し、スラングらしい。
でも、sをつけないで歌うことが多い。今回も s抜きだった。
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