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2014年1月26日 (日)

 鶴川落語会  歌います! 切ります! 笑わせます!

 

 落語に関心がある人より、無い人の方が圧倒的に多い。当ブログではしばしば落語を採りあげるが、ディープな内容になってしまうので、ついていけないと言われることがある。だから、ぐっと抑えている。今月も、ブログには載せていないのだが実は何回か落語会には足を運んでいる。

 今日も行ってきた。今月最後だから、遠慮がちに紹介しておく。

 鶴川落語会。今回は柳亭市馬と林家二楽である。サブタイトルに「歌います! 切ります! 笑わせます!」とある。二楽の紙切りを挟んで市馬は二席やった。

マクラは相撲の話題。稀勢の里に期待したのだが、序盤で期待を裏切った。この関取の得意技は肩すかしじゃないかと笑わせる。まあ、そうよね。稀勢の里は、ここぞというときに弱い。期待を裏切る。

それはともかく、相撲のネタなら市馬である。今回も、呼出しの声、相撲甚句をたっぷりやった。いつもより、である。相撲取りの噺「花筏」あたりをやるかと思っていたら、「片棒」だった。市馬、鉄板の得意ネタである。「鬼に金棒 小野に鉄棒 市馬に片棒」である。

この噺には兄弟三人が登場する。父親は誰に身上を譲るか、親の葬儀をどうやるかで、跡取りを決めようとする。聴きどころは、次男の場面。次男はパレードの葬列を提案する。

木遣りが入る。美声が響きわたる。鉦や太鼓をテレツクテンテン、ピーヒャラとやる。このあたりがいちばん盛り上がって「お祭りマンボ」となる。華やかな場面である。場内、笑いがうずまき、拍手喝采となる。いつ聴いてもおもしろいが、初めて聴く人はもっと感動するのではないか。

 

中入り後は二楽の紙切り。二楽は紙切りよりもトークがうまい。紙を切りながら体を揺すりながらのしゃべりがいい。紙切りよりも上手い、というと失礼になるかもしれないが、でも、いいキャラをもっている。

 市馬の二席目は「笠碁」。先代小さんの得意ネタ。市馬は小さんの最後の内弟子である。小さんより、ちょっと若々しい碁仇同士という印象を受ける。十年後の「笠碁」がどう変化しているか、渋い碁仇になっているのではないかと思う。

 大相撲は今日が千秋楽。白鵬は本割では負けたが、千秋楽までまったくスキがない素晴らしい取り口であった。何度もいうが、市馬の落語は白鵬の横綱相撲を想わせる。

 

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