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2014年4月 1日 (火)

イルカと貝塚

  南極海での日本の調査捕鯨にストップがかかった。日本人にとっては腑に落ちない部分があるが、世界は捕鯨を敵対視しているということである。
クジラと同類のイルカについても、その漁を非難する声は少なくない。先だっても、キャロライン・ケネディ大使がイルカの追い込み漁は非人道的であるとツイッターに書き込んだことで物議を醸した。
  日本人にしてみれば、昔からある食文化との思いがあるが、他国の人には残酷に映っている。

 かつて『新明解国語辞典』は「必要悪」の例として、「漁民によるイルカの大量撲殺」を挙げていた。それを許容していた。第3版までで、第4版以降、イルカは消えた。現在では「死刑、警官による極悪犯人の射殺、公営のギャンブルなど」となっている。 イルカの大量撲殺は、例としてマズイと判断したのかもしれない。
 歴史的にみれば食文化の中にイルカは厳然と存在した。縄文時代の貝塚の中にからイルカの骨は見つかっている。横浜の三殿台貝塚から貝や魚の骨(多くはマイワシ)と並んで動物の骨が大量に見つかっている。イノシシ、ニホンジカに続いて多いのがイルカである。けっこう普通に食されていたものと思われる。
 イルカをどうやって獲っていたかは不明だが、鹿の骨でつくった銛も見つかっているので突き刺して捕えていたのだろう。この他、イヌ、ネズミの骨も見つかっている。イヌはペットだが、食用としても飼っていたのだろう。ネズミはどうやって捕えていたのだろうか。
 縄文時代というと動物性たんぱくは貝主体で摂取していたようなイメージがあるが、そうでもないことが貝塚からわかる。

  渋谷にクジラ料理の専門店がある。何度か足を運んだことがあるが、近ごろは遠のいている。高い。クジラを食うぐらいなら、牛か馬の方がコストパフォーマンスがいい。 クジラは日本の食文化という主張があるが、実態は、ほとんど失われた文化となっている。絶滅危惧食文化であるけれど、どうしても残したい食文化というわけでもない。

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