「パラダイス三部作」 マッサージはパラダイス
頸椎症の痛みで、治療院に通うはめになった。鍼とマッサージで幾分痛みは和らいだ。昼間は比較的いいのだが、夜、特に夜明けは痛む。痛みで目が覚める。今朝の地震は、目覚めていたので、初期微動のときからわかった。
旅行もとりやめた。ゴールデンウィークは映画を観るぐらいしか楽しみはなくなった。
近所のアルテリオ映像館で「パラダイス三部作」をやっている。
監督のウルリヒ・ザイドルは、ドキュメンタリーでは有名な人ということだが、その映画は観たことがない。予告編を観ると、ユーモアたっぷり、おもしろそうな緩い映画である。
三部作の一作目は「パラダイス:愛」。セックスをテーマにしている。オーストリアの初老の、腰のくびれのないおばちゃん・テレサはバカンスを利用して、ケニアのリゾートに行く。そこで、なにをするかというと黒人男性を買うという物語である。
物語というと、なにか起承転結のあるストーリーを連想されるかもしれないが、そうではない。淡々としている。ひたすら男あさりをするだけで、これといった展開はない。おばちゃんの回春、買春。ちょっとアバンチュールを楽しんだ。いっときのパラダイスである。
ただし、それが心を満たしてくれるものであったかどうかはわからない。
二作目は「パラダイス 神」。うってかわって信仰がテーマ。レントゲン技師の初老の女性・マリア(テレサの姉という設定)は敬虔なクリスチャンである。我が身を鞭でたたき十字架に祈りを捧げる日々。バカンスもマリア像を抱え、布教に邁進する。神とともにあることが彼女にとっては至福の時、パラダイスである。
そこに下半身付随になった夫が帰ってくる。夫はイスラム教徒である。妻の活動には不満。そこからふたりの喧嘩が始まる。互いに相手をぶったりもする。
尋常な家庭ではない。すでに夫婦関係は崩壊している。至福を説くマリアだが、しだいに神に懐疑な気持ちをいだいていく。
三作目は「パラダイス:希望」。ダイエット合宿に参加する13歳の少女が主人公。父親ほど年の離れた男に恋をする物語。
ということだが、二作目と続けて観ようとしたのだが、とりやめてしまった。映画館のシートにうずくまっていたら、首筋から肩にかけて痛みが強くなった。落ち着いて観ていられない。
日をおいて、この三作目は観よう。これが一番おもしろそう。
これといったストーリー展開はない。休暇という非日常を淡々と描く。それが日常であるかのように。だから少し退屈な映画になっている。監督は記録映画出身ということだが、その手法がこの映画でもとられている。三作目の「希望」を観ていないけど、一本を一時間以内に縮め、オムニバス風の映画にした方がうんと引き締まっていい映画になるような気がする。
ところで、連休中のアナタ、パラダイスのような日々でしたか。
わたしは、鍼とマッサージ漬け(鍼医院に祭日はない)の日々。マッサージを受けているときはパラダイス、気持ちがいいのだが・・・。夜明けがねえ。
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