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2014年6月18日 (水)

ミョウガと卑弥呼

 

 

ミョウガの季節になった。ちかごろはハウス栽培で春先から八百屋の店頭に並ぶが、旬は夏である。独特の風味がある。冷奴の薬味にもいい。漬物にしてもいい。

ミョウガは太古より日本列島に自生していた。ただし食べる習慣はなかった。なぜそんなことがわかるかというと「魏志倭人伝」に出てくる。

「魏志倭人伝」というと、邪馬台国となる。邪馬台国がどこにあったか、その記述ゆえ、畿内説、九州説など入り乱れ、ずっと論争が続いてきた。

そのまま読めば、畿内でも九州でもなく、鹿児島より南の海の中にあることになる。卑弥呼は竜宮城の乙姫さまかよ! とツッコミを入れたくなる。

 ま、それはそれとして「魏志倭人伝」には当時の日本の風土を説明している。どんな暮らしをしているかとか、何を食べているかといった記載がある。

 動物だと、牛・馬・虎・豹・羊・鵲 (カササギ)はいない、とある。虎や豹はおらんやろ(魏の国にはいたということか)。牛や馬もいなかったらしい。牛馬は後に大陸からもたらされたものなのか。猿・黒雉もいた。

食生活だと、年中生野菜を食べている。ただし、薑(きょう 生姜)・橘・山椒・茗荷はあるが、滋味であることを知らない、とある。

ミョウガは自生していたけれど、食べる習慣はなかったようである。日本にやってきた魏の国の人は、こんな旨いものがあるのにと倭の国の人に教えたのだろう。以後、食生活に入ることになったと考えられる。

 もっとも、いま食卓にのるミョウガやショウガと同種のものかどうかは不明。食用となったのは渡来の種なのかもしれない。

 と、まあ、「魏志倭人伝」には卑弥呼以外の興味深いことも書かれている。

 

ミョウガの食べ方でいちばん好きなのは、ナスとミョウガの味噌汁である。あれは旨い。

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