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2014年7月12日 (土)

「ブルージャスミン」  シリアスな転落物語だけど・・

 

 アルテリオ映像館で「ブルージャスミン」を観てきた。ウディ・アレン監督作品である。「ローマでアモーレ」「ミッドナイト・イン・パリ」「恋のロンドン狂騒曲」と、このところ精力的に映画づくりに励んでいる。78歳とか。たいしたものである。

 クスリと笑いたくなるようなユーモア作品が多いが、「ブルージャスミン」はちょっぴりほろ苦い。いや、かなり深刻な、せっぱつまったストーリーである。

 ジャスミン(ケイト・ブランシェット)はセレブな暮らしをしてきた。夫は詐欺まがいの事業で金儲けをしてきたが、一転、逮捕されてしまう。全財産を失ったジャスミンはサンフランシスコに住む妹・ジンジャーのところに転がり込む。ジンジャーはシングルマザーで、スーパーのレジ係りをしている。

 ジャスミンはインテリア・デザイナーの勉強を始めるが、セレブな暮らしが忘れられない。いつかは玉の輿をと、考えている。そこに現れたのが政治家志望の外交官。過去をいつわり、つきあい始める。交際はうまくいっていたのだが・・・といったストーリーである。

 サンフランシスコの生活に過去のセレブだった頃のエピソードが無造作に挿入される。ちょっと戸惑うが、その無造作(計算されているかもしれないが)加減がアレン監督らしいともいえる。

 おもしろいのは、妹のジンジャーのあけすけというか飾らないキャラクター。恋人とのやりとりや、はたまた別の男にのめり込んでいく姿は愉快である。

 セレブの転落記であるけれど、それほどシリアスさを感じさせない。これもアレン風。奥田英朗に『最悪』『邪魔』といった小説がある。最悪の状況に陥っていく人物を描いているが、あれを連想させる。深刻な事態に陥っていくのだが、ちょっと笑ってしまう。

 涙でマスカラが溶け始め、わきの下には汗、ぼろぼろになったジャスミンの姿は惨めであるけれど、ちょっぴりこっけいに映る。 

 

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