権藤博の慧眼 日経のコラム
先だって、日経新聞のスポーツ欄、権藤博さんの岩瀬投手に関するコラム(「悠々球論」)が面白かったと書いた。その翌週の山本昌投手のコラムもなるほどと感心した。
昨日(8/13)の「大波小波」(東京新聞の匿名文芸コラム)で、その権藤さんのコラムがすごいとベタ誉めの文章が載っていた。
「大波小波」にライバルが現れた。うかうかとしてはいられないとし、「四十九歳になる中日・山本昌の“アバウト”な強さを、人間論と投球技法に両面から解ききり、
“まさに世界に誇れる投手。マウンドに上げないのはもったいない”」との権藤さんの慧眼を絶賛している。
アバウトな強さとは、大男でありながらセコセコしたフォームで緩い球を投げることを意味する。素人目には、あぶなっかしいと映るが、十分一軍でも通用する、二軍の成績など関係ない、と権藤さんは書いている。
ちゃんと見る人は見ている。「大波小波」の筆者(匿名だから誰だかわからない)もさすがである。日経の権藤さんのコラムは週一回程度掲載される。権藤さんの前は豊田泰光さんが担当していた。これも光っていた。その見識と筆力に感心したものだが、後継の権藤さんもすごい。ぜひ、一度、お読みいただきたい。
ところで、その「大波小波」であるが、近ごろはなかなかいい文章がない。冴えない。昨日のものは別で、その前日のコラムはひどかった。そのひどさは、明日にでも採りあげたい。
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