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2014年8月15日 (金)

ゴジラと集団的自衛権

 

  昨日の続き。先日の「大波小波」(8/12 東京新聞連載のコラム)には笑ってしまった。

 内容は、ハリウッド映画「ゴジラ」を観て、悪い冗談としか思えないとして、次のような見解を披露している。

「凶悪な怪獣がアメリカ西海岸を襲う。ゴジラはアメリカ艦隊と並んで現場に駆けつけ、壮絶な戦いの末に勝利を収める。そしてアメリカ人の拍手を受けながら海に去っていく。これではつい先月、安部政権が行った集団的自衛権の行使容認をアメリカ側が歓迎し、祝福する映画ではないか。」

 どのように解釈するのは勝手だが、深読みしすぎである。よくもまあ、こういう的外れな見解が引き出せるものかとあきれてしまう。集団的自衛権とはなんら関係がない。

 

 安部政権の目指す方向には疑問があるけど、好戦的で戦争をしかねないという意見には賛成できない。集団的自衛権を徴兵制への布石という見解も出ているが、そんな見解がどこから引き出せるかはなはだ疑問である。
 細かい見解は省くが、徴兵制なんてのは時代遅れの制度で、それを議論するうちに政権にうまく丸めこまれてしまうおそれがある。徴兵制は導入しませんでした、でも、戦争に巻き込まれましたでは困る。

警鐘を鳴らすのはいいが、的確であるべきだ。それより、深く静かにサイレントキラーのごとく忍び寄ってくる怪しげな思想の方が怖い。反体制を封じ込め、知らぬ間に「緊急事態協力法」のようなものがつくられ、マスコミもそれを後押しする情勢ができあがってしまうような事態が・・・。

特定秘密保護法」が集団的自衛権より問題である。どうにでも拡大解釈できるような法律はヤバい。不都合なことは何でも隠せる仕組みが構築されるなら、日本の将来に重大な禍根を残すことになる。要注意である。

 

 ゴジラは、集団的自衛権の象徴でも白馬の騎士でもない。ニュートラルな存在である。

地球を見つめる神であるという見解がある。神? どうして?

 そのこころは、GODZILLAの中にGOD(神)が隠されている。なるほどね

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