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2014年8月10日 (日)

 ニセ電話詐欺

 

 先日のブログで、オレオレ詐欺をテーマにした林家けい木の「新粗忽長屋」が面白かったと書いた。

 あれをテキトーにアレンジするとこんなストーリーになる。

 

 息子を名乗る男から電話が入る。事故を起こしてしまった、ヤバい相手だけど300万円を払えば示談ですませることができる、金を用意してほしいとの話だった。

 応対するうちに当の息子・拓也が帰ってくる。で、拓也と拓也を名乗る男の対話となる。

「おまで拓也だろ。事故起こしたのになんで帰っちゃうんだ。ダメだろ」

「オレ、運転なんかしていない。身に覚えがない」

「覚えがない? おまえ、意識なかったのか。ドラッグか、酒か? 酔っぱらい運転なんかしちゃダメだろ。酔っぱらい運転がなぜいけないのか、談志家元がちゃんと言っているだろ。轢いたという実感がないからって。

 とにかく、すぐ金もってこい。おれだけ現場に残して、逃げちゃいかんだろ。オマエは卑怯だ」

 といったやりとりが続いて、拓也はニセ拓也に説得されていく。オレは無意識のうちに事故を起こしてしまったのだと。

「たしかに、電話の相手はオレだけど、電話しているオレはいったい誰なんだろう」

 

この噺のオチはシュールである。オレはオレだけど、もうひとりオレがいる。オレはオレであって、オマエではないという当たり前のことが崩れていく。哲学的である。精神医学なら離人意識と診断するかもしれない。

 ばかばかしい話であるけれど、ありそうなところがおもしろい。いや、ないか。

 

 ところで、東京新聞は、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」と呼んでいた犯罪がその手口の広がりによって実体とあわなくなってきているので、「ニセ電話詐欺」と呼び名を変えることにするのだそうだ。

 オレオレ詐欺の被害額はこの手の詐欺の三分の一にしかすぎない。

 呼称の変更で、電話詐欺が防げるならご同慶の至りとなるのだが、はたしてそううまくいくのだろうか。

 

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コメント

前のふたつよりいいですが、
もっとダイレクトに「電話サギ」
というのもいいと思います。(^-^)

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