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2014年11月 1日 (土)

「だらけ」は好ましくない状態

 

 「この山は 風邪をひいたか はなだらけ」という川柳がある。落語の「長屋の花見」などで出てくる。この場合、花だらけだろうか、それとも洟だらけだろうか、ちょいと迷う。

はなだらけと聞けば、洟だらけと思うのだが、近ごろは、花いっぱいの状態を「花だらけ」と言うことが多くなっている。花だらけ、星だらけ、美女だらけ・・・。「だらけ」は、一般にきれいなものには使わないことばだったが、なんでもたくさんある状態なら使うようになっている。ちょっと抵抗感がある。

だらけを国語辞典で引くと、新明解国語辞典では、泥だらけ借金だらけ血だらけ傷だらけを用例として挙げている。いずれもきれいなものではない。

ベネッセ表現読解国語辞典の用例は、ごみだらけ借金だらけ泥だらけいいことだらけ、となっている。用法として、「多く、好ましくない状態について用いる」との記載があるが、「いいことだらけ」は好ましい状態である。

似たようなことばには、汗みどろ、血まみれのように、みどろまみれがある。ドロドロしたイメージがあるので、さすがにきれいなものにはつかわない。

 好ましい状態のもの、だらけをつかわないとしたら、どんな表現があるかと問われると、ちょっと困る。適切な言い方は思いつかない。

「づくし」ぐらいか。星づくし、花づくし、虫づくし・・・。でも、ぴったりかというと、そうでもない。「ずくめ」もある。先ほどの用例で出た「いいことだらけ」は「いいことずくめ」の方が的確なような気がする。

ずいぶん昔のことだが、山奥に行って星空を見上げた小学生が、「星がいっぱいで、じんましんがでそうだ」と作文を書いた。この場合は、「星だらけ」でよい。

 

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