明日は朔旦冬至
明日、12月22日は冬至である。と同時に新月である。新月と冬至が重なるのを朔旦冬至という。これが珍しいかと言うと、19年に一度現れる。ま、特別な日といってよい。
冬至のこの日を境に昼間の時間が少しずつ増えていく。昼間の時間であって、日の出が早くなるわけではない。日の出は1月8日あたりにもっとも遅くなり、その翌日から早くなる。ちょっとずれるのが不思議と言えば不思議である。
冬至は、暦とは異なり地球にとっては新年のようなもので、この日以降、植物は光合成を盛んにしていく。それに今年は新月と重なる。月は朔から次第に太く満ちていく。したがって朔旦冬至は二重の意味でスタートの日となる。
新嘗祭は 新暦だと11月23日だが、旧歴では11月の中(二度目)の卯の日に行われた。その前日には鎮魂祭が執り行われる。衰えた生命(魂)を高めるための儀礼とされている。
旧暦では、鎮魂祭新嘗祭は冬至あたりになることが多い。暮と正月のような儀式ではなかったかと想像する。
« 中国での松本清張 | トップページ | 万福寺人参品評会 »
「歴史」カテゴリの記事
- 「十一人の賊軍」(2024.11.10)
- 登戸研究所 「雑書綴」の展示(2020.02.14)
- 黒人奴隷 400年の歴史(2019.11.01)
- 丸山教の歴史(2018.02.16)
- 人殺しいろいろ(2017.09.02)
朔旦冬至は元々中国のお祭りで、桓武天皇の遣唐使がもたらした唐風文化です。
明治維新後、考え方が欧風化して、古臭いという理由で朔旦冬至は廃止されたようです・・・・涙。でも、19年に一度のお祝い。いいことあるといいですね。
投稿: ホーマー | 2014年12月22日 (月) 09時11分
ホーマーさん、ありがとうございました。
新月(朔)は陰暦概念、冬至は太陽暦の概念。どちらも一長一短があります。うまく組み合わせると、われわれの日常生活も豊かになると思います。
投稿: 放心 | 2014年12月23日 (火) 16時20分