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2015年1月14日 (水)

おとぼけ兼好さん

生田寄席(読売ランド前駅 棕櫚亭)、今回は三遊亭兼好。生田寄席では二度目の高座である。

 兼好さんは、私の好きな噺家である。私だけでなく、人気はぐんとあがっている。固定客も少なくない。

 以前にも述べたが、ひたすら明るい。しみったれた暗い噺はしない。暗い噺でも、こっけい方向にもっていく。おとぼけ、屈託のない明るさが持ち味である。

 開口一番は三遊亭けん玉。兼好の弟子だそうだ。へー、兼好さんが弟子をとったのだ。知らなかった。若手噺家でも昨年あたりから弟子取りが多くなった。そのひとりである。

 演目を紹介しておく。

 三遊亭けん玉  たらちね

 三遊亭兼好   権助魚

 三遊亭兼好   寝床

けん玉(イージーな名前だ)の演目「たらちね」はお馴染みの前座噺で、10分もあればできる。それを、師匠から時間をもらったのだろう、エピソードをまじえ、たっぷり演じた。充実しており、なかなかよかった。

兼好の演目もお馴染みのもの。「権助魚」はお女将さんから旦那の行動(女のところに行くと疑う)を探るように言いつけられた権助。旦那に同行するが、買収され、旦那は釣りに行ったと報告するように言いつけられる。魚を買って帰るが、ばれてしまうという噺である。

権助のばればれの行動をばかばかしく演じるのがこの噺のキモである。こういう噺なら兼好得意とするところである。権助のおとぼけ具合がなんとも可笑しい。

「寝床」は下手な義太夫を長屋の連中や使用人に聴かせようとする噺である。みな何とか言い訳を繕って断るが、義太夫演じる旦那は怒って、店立て(立ち退き)を言い渡す。それでは困ると、店子の連中はしぶしぶ聴きにくる。

 兼好の上手いところは、不貞寝した旦那が、店子連中がやっぱり聴きにくるとわかり、機嫌をなおすところである。まんざらでもなさそうな表情をする。ここがおもしろい。表情がなんとも可愛らしくて可笑しい。屈託のない明るさ、兼好の持ち味がでる。これは間近で見ないとわからない。狭い会場ならではである。

 ということで、終演後はコーヒータイム。写真を撮らせていただいた。兼好とけん玉。色紙に描いた絵がうまい。

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