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2015年1月18日 (日)

「談志鬼不動」 お披露目

 

 小説『立川談志 鬼不動』(弟子吉治郎著)については以前、当ブログでも採りあげた(2014/12/16)。

天国に召された談志が、志ん生、三平を前にして「鬼不動」という人情噺を演じようとする物語である。三味線、笛、太鼓の鳴り物を舞台に上げ、談志は、けれんたっぷりに演じる場面がクライマックスになる。

それを再現してみようという企画が紀伊国屋ホールで開かれた。

「鬼不動」を演じるのは立川らく次。志らく門下の若手である。三味線(常磐津綱鵬)も舞台にあがる。ただしその他の鳴り物はなし。

家主さんの世話で嫁さんをもらうことになった。ところが、嫁さんは鬼のような形相をしていた。じょうだんじゃないと家主のところにどなり込むのだが、嫁さんとなるお俊ちゃんの過去があきらかになる。命の恩人だった。

 らく次は、ふだんのようなお笑いの顔つきではない。神妙である。滑稽噺じゃないから当然か。最初は淡々と、そして次第に情感たっぷりに演じる。それはそれでよかったのだが、もう少しあそびがあってもよかったのではないかな。笑いがあってもよい。三味線はなかなかの趣向であった。

 そのあとがトーク。司会は元木昌彦(元「週刊現代」編集長)。出演は嵐山光十郎、内田春菊、弟子吉治郎、松岡ゆみこ、立川志らく。

このトークがかみ合わない。空気を読めない司会者に志らくや嵐山がツッコミを入れる。これが爆笑をよぶ。司会者は馬耳東風の然。なんとも可笑しい。

例の「ビフォーアフター」が話題になった。全面改装した談志の家に志らくが住むことになり、改装の様子は先日放映された。家の中に寄席のような高座部屋がつくられている。ゆみこさん、「あんなのつくっちゃって、無駄だよね」。これに対して、志らく、「そう、あそこで稽古をやるつもりはない。親が来たときの寝室にするつもりだったのに・・・」。

高座の再現なんて、匠の過度の思い込みなんでしょうな。

 

 で、最後は志らくの落語。談志にまつわる噺ということで「火焔太鼓」だった。志らくが若いころ、やって大いに受けた。しょっちゅうやっていたら、談志に「十八番はもっと惜しんでやれ」と言われた。これが嬉しかった。師匠にこの噺が十八番と認められたのだと涙が出た。それ以降、高座にかけることは少なくなった。で、きょうはその「火焔太鼓」をやることにしたというのだ。

 志らくのこの噺、ギャグをたっぷり盛り込む。畳みかけるに繰り出す。このシャレの部分、志ん朝はこうやった、志ん生はこうやったなどと解説も織り込む。さすがうまい。けっこうでした。

 

ということはさておいて、志らくはまもなく引っ越す、19日にもとか。

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