乳牛にまつわる小咄
乳牛のミルクは時間ととも溜まってくる。乳房を見たり触ればだいたいの量はわかる。搾りごろもわかる。逆に、おっぱいの張り具合で大よその時間がわかる。
ある牧童は、おっぱいを触って、ひょいと持ち上げれば、およその時刻を当てるという。かなり正確。それが評判になった。ほんとうかどうか、町の役人が調べにきた。
牧童に、いま何時か? と訊いた。搾乳中の牧童は、おもむろに搾乳中のウシのおっぱいを持ち上げ、「三時半だね」と答えた。たしかに当たっていた。
役人はどうしてわかるのかと訊ねた。
「ほら、こうやって持ち上げると、向こうの学校の時計台が見えるんだよ」
乳牛にまつわる小咄をもうひとつ。これは成人向け。艶笑小咄。
とある牧場に、若い女性たちが乳搾り体験ツアーでやってきた。
牛の乳首を握って、ちょいとしごきながらひっぱれば搾れると教わった。簡単だった。みな乳搾りを楽しんだ。
ところが、ひとりの娘だけはうまくいかなかった。「なかなか出てこないし、最後に出てきたけど、ドロドロしていてミルクらしくなかった」と不満を言う。
そんなことないはずと、牧場主はいぶかしんだ。どの牛を絞ったかと問うと、娘は、あれと、指さした。
「ありゃ、牡牛だ」
« 奇跡の神社 いわき市久之浜 | トップページ | 日本映画大学 卒業制作発表会 »
「ジョーク」カテゴリの記事
- クマ出没(2016.10.21)
- 乳牛にまつわる小咄(2015.02.14)
- ピノキオちゃん、さあ、ウソをおつき(2014.07.03)
- 実子騒動を考える(2014.01.18)
- 入山料 アルプスは?(2014.01.14)
コメント