奇跡の神社 いわき市久之浜
いわき市久之浜に行ってきた。以前も書いたが、大津波でこの地区だけでも60数名以上の人が亡くなっている。
海岸を少し歩いてみた。堤防が造られている。かなりできあがっている。むかしの堤防では津波の被害を避けられなかったので、新たにということだろうが、防災にどれほど役立つかはわからない。数十年に一回程度の規模の津波なら問題はなかろうということで、とにかく防波堤をといことになったのだろう。
被災地区には、防災拠点施設(津波避難ビル)の建設も始まっている。完成は一年後とのことだ。
写真をご覧いただきたい。建設中の堤防の向こうに殿上(トノガミ)山が見える。地肌がむき出しになっている。震災前は一部分だけがであったが、津波で完全に剥げ落ちてしまった。津波の破壊力がうかがえる。
もう一枚の写真は、ほぼ同じ場所から陸の方向を写したものである。人家は波にさらわれたが、小さな神社(秋義神社)の社だけは津波に耐えた。陸前高田の「奇跡の一本松」が有名だが、ここ久之浜では「奇跡の神社」である。鳥居は吹っ飛んだが、社は耐えた。復興のシンボルである。
常磐線はいまだ全線開通に至っていないが、国道六号線は全線開通した。常磐自動車道もまもなく開通する。復興は進む。原発周辺を除いてだが・・・。
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