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2015年3月27日 (金)

 「じじむさい」か「じじくさい」か 

先だって(3/23)、「じじむさい」について書いた。そのつづき。

図書館に行って、『日本国語大辞典』で調べてみた。

「じじむさい」の項目を要約すると、「①不潔 ②心がせまい、けちくさい ③年寄じみている、じじくさい」となっている。③の意味で、じじくさいをあげているのは、年寄じみていることに限定しているのかもしれない。

「じじくさい」の見出し項目もある。こちらは上記の③の意味で「年寄くさい」をあげているだけであって、①②の語釈はない。『日国』では、じじくさいは、年寄りじみているだけの意味であって、不潔とか、けちくさいのニュアンスはないとも受け取れるが、どうなのだろうか。しかし、一般的には、用法が正しいかどうかは抜きにして、じじむさいもじじくさいも同じ意味とみている。

 

用例をみてみると、前回書いた夏目漱石の『猫』のくだりをあげている。もう一つ、谷崎潤一郎の用例(『蓼食う虫』)をあげている。文豪は「じじくさい」派か。

これに対し、芥川龍之介は「じじむさい」派である。『鼠小僧次郎吉』のなかで「ぢぢむさく髭の伸びた」と書いているのを見つけたことがある。数少ない例で結論をだすことはできないけれど、「じじむさい」と「じじくさい」、どっちでもいいじゃん、ということになるか。

 それにしても、『新明解』の「じじむさい」の語釈「将来に希望をいだけるような点が全くと言ってよいほど感じられず、いかにも年を取りすぎたと思われる様子だ」というのは言い過ぎである。

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