農産物の無人販売スポット
新百合ヶ丘駅周辺は、まだ田畑が残っている。農産物の一部は農協の直売所で売られている。結構人気があって、開店前には行列ができるほどである。
農協の直売所のほか、無人販売スポットもある。屋根付きの小屋もあれば、道端に野菜を並べただけのものもある。朝どりの新鮮野菜でしかも安いから、人気がある。午後にはたいてい売り切れている。
無人販売をやっている人に話を聞いた。その人は定年後、家庭菜園の延長で農業をやっている。農地はけっこう広い。たとえばタマネギは何千も栽培している。人通りが多い場所なので無人販売小屋でほとんど売れてしまうのだそうだ。農協を通さなくても売れるというはすごい。
そんなに売れるものなのか。勝手に持ち帰ってしまう人はいないかと聞いてみた。
歩留りは七割ぐらい。つまり三割は盗まれている。で、誰が盗っていくか監視したところ、とうとう犯人を捕まえたのだそうだ。60歳ぐらいの女性だった。きつく叱って警察には届けなかった。それ以降、歩留りはアップして九割ぐらいになった。時々一円玉が入っていることがある。百円玉を料金箱に入れる振りをして一円で済ませているらしい。あとの一割はこれらしい。
ということで、なかには監視カメラを設置して、盗難防止を図っているところもあるとのことだ。
盗む人はいるけれど、その数はきわめて少ない。ほとんどの人はきちんと買っている。例外はあるものの、日本は相互信頼ができている社会と言ってよいのだろう。
写真は、道端の無人販売スポット。台にザルを置いただけのもの。売りものはこのあたりでよく栽培されているのらぼうである。菜の花の一種。これで百円は安い。
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