ゆるキャラ 昔昔亭桃太郎
生田寄席(棕櫚亭)、今回の演者は昔昔亭桃太郎である。
落語界一のおとぼけキャラ。芸風はきわめてゆるい。ぬいぐるみではないけれど、師匠・春風亭柳昇ゆずりのゆるキャラである。風貌は赤塚不二夫に似ている。
今回は「ちりとてちん」と「カラオケ病院」の二席だった。「ちりとてちん」はご存知とおもうが、「酢豆腐」である。桃太郎バージョンは食べるシーンをたっぷりいれる。別にどうというほどのしぐさをするわけではないが、妙に可笑しい。最後の酢豆腐を食べるシーンの表情は爆笑を誘う。
「カラオケ病院」は病院内でカラオケ大会を開くという新作落語。師匠の作である。病気をネタにした替え歌を歌うのがサビの部分になる。「星影のワルツ」「せんせい」「有楽町で会いましょう」「岸壁の母」など。最後は「おひさしぶりね」で締めるのがこの噺のパターン。歌はうまくないが、ゆるく、ばかばかしいのが桃太郎落語である。大いに笑わせてもらった。
桃太郎師匠は、奥さんと漫才をときどきやるという。昨年12月4日の当ブログで触れているのでお読みいただきたい。奥さんはノリがいいという。その奥さんが会場に来ていた。奥さんに、落語はどうですかと訊いたら、私は台本を読んでいるだけですからとの返事。いちど聴いてみたいね。
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